2025/1/11付ブログ記事「広島県東部の路線バスは2025/3/30からICOCAにほぼ統一へ」の続報です。
鞆鉄道(トモテツバス)・中国バス・井笠バスカンパニーの各社は、2025/2/28付でようやくICOCA対応の詳細を発表しました。一般路線バスについて事業者ごとに解説していきます・・・高速バスは別記事で
1.鞆鉄道(トモテツバス)
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_tomotetsudou.pdf
https://www.tomotetsu.co.jp/?p=8546
同社は一般路線バス全線でPASPY対応となっていますが、2025/3/30からは全線でICOCA対応となり、定期券も原則ICOCAでの発売となります。リリース文には明記されていませんが、2025/3/29まではPASPY対応機器のみを稼働させ、2025/3/30からICOCA対応機器(乗車用が青色・降車用が黄色)を稼働させるものと思われます。
2.中国バス
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_TyugokuBus_ICOCA_donyu.pdf
https://www.chugokubus.jp/14790
同社も一般路線バス全線でPASPY対応となっていますが、2025/3/30からは全線でICOCA対応となり、定期券も原則ICOCAでの発売となります。稼働する機器の移行もトモテツバス同様と思われます。
3.井笠バスカンパニー
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250228_00_press_ikasabus.pdf
2024/7/28付ブログ記事「中国バス・トモテツバスもPASPY終了後はICOCAに完全移行へ?」で書いたように、井笠バスカンパニーは2012年に経営破綻した旧井笠鉄道(バス専業事業者)の主要路線の受け皿として両備グループが設立した事業者です。広島県福山市と岡山県の主に井笠地域(井原市や笠岡市など)で一般路線を運行しており、上2社と異なり広島県のバスICカードであるPASPYへの対応は一部車両限定(福山市内の営業所に所属し基本的に福山市内を運行する車両)のみとなっており、岡山県内の営業所に所属する車両は現金・紙の回数券のみの対応となっています。しかし、ICOCAには岡山県内も含め全路線に対応させ、定期券も全線で原則ICOCAでの発売となります。
なお、井笠鉄道時代は倉敷市西部・浅口市・里庄町も路線エリアでしたが、これら地域の大半のバス路線は井笠バスカンパニーには引き継がれずコミバス化や廃止の運命を辿り、唯一「新倉敷~玉島協同病院~寄島線」のみが引き継がれたため離れ小島的になっています。新倉敷駅に発着する路線バスはこれ以外すべて両備バス(PiTaPaのシステムを利用)が運行しており、車庫からの距離や両社並行区間の利用者のことを考えてどこかのタイミングで同じグループの両備バスに移管されるのではとも思われましたが、実際には10年以上経過してもそのままであり、2025/3/30以降は1路線だけICOCAのシステムを利用する形となります。