関連ブログ記事・・・2025/1/27付「広島市周辺のバス運賃は2025/2/1に値上げ、範囲は事業者により異なります」
2025/2/1には、広島県東部の一部事業者も一般路線バスの運賃値上げを実施します。
1.芸陽バス
上記ブログで2025/2/1付の値上げを取り上げた芸陽バスは三原市域まで路線を伸ばしています。かつての三原市営バス(2008/3/31限り廃止)の路線を引き継いだ関係で、一部路線では旧三原市営バスの賃率を引き継いでいましたが(初乗りがもともとの芸陽バス路線より10円安い150円)、今回の値上げを機に統一することとなり、三原市の一部では初乗り運賃が一気に40円アップとなります。
https://www.geiyo.co.jp/upload/files/rosen/20250124press.pdf
2.トモテツバス
福山市南部を主なエリアとし一部尾道市や三原市にまたがる路線を運行している鞆鉄道(トモテツバス)も、2025/2/1付で運賃を値上げします。
https://www.tomotetsu.co.jp/?p=8419
https://www.tomotetsu.co.jp/wpsite/wp-content/uploads/2025/01/20250201-BusFare-osirase.pdf
初乗りは170円から190円にアップし、各区間も概ね10~15%程度アップしますが、一部運賃が変わらない区間もあります。具体的には、
・尾道工業団地線・・・おのみちバス(今回値上げを実施しない)と共同運行のため
・鞆の浦グリスロバス・・・福山市の有償実証調査扱いの路線のため<平日のみ運行>
・まわローズ・・・福山市から委託を受けて運行するコミュニティバス(トモテツバスのほか中国バスも運行)であり、市が運賃を決定しているため
となっています。また、福山市との協議で運賃が決まる市中心部(トモテツバスのほか中国バスや井笠バスカンパニーの路線もあり)も初乗り160円で据え置きです。
さらに、一部区間のみが運賃値上げ対象から外れる路線も存在します。
(1) 尾道線(福山駅前~松永駅前~尾道駅前間)
福山市内のみが運賃値上げ対象となっており、尾道市内で完結する乗車の場合は運賃据え置きです。
2025/1/31までの運賃はこちら
2025/2/1からの運賃はこちら
初乗り運賃が150円の区間(太田橋~尾道駅前間)は同じ路線を運行するおのみちバスに運賃の決定権がありますが、初乗り運賃が170円の区間(高須口~太田橋間)はトモテツバスしか運行していないにもかかわらず値上げ対象外となっています。福山市内である松永駅前~松永~高諸神社前間も初乗り運賃は170円で据え置きですが、これは尾道工業団地線と被る区間だからと思われます。
(2) 三原・深線(三原駅~如水館前)
三原駅~大橋間のみ運賃値上げ(150円→190円)となっており、他は据え置きです。
2025/1/31までの運賃はこちら
2025/2/1からの運賃はこちら
この路線は中国バスとの共同運行であり、中国バスに運賃の決定権があることから据え置きのようです。ちなみにその昔は三原市営バスの路線であり、初乗り150円はまさに旧三原市営バスの賃率だったりします。
ついでながら、トモテツバスの福地線(三原駅~登山口、三原駅~上福地)もかつての三原市営バスの路線であり、全区間で初乗り運賃が150円でしたが、今回の値上げで190円に統一されます。
3.中国バス
福山市内(トモテツバスのエリアを除く)・府中市内・尾道市北部などで路線バスを運行している中国バス<両備グループ>は、基本的に値上げは行いませんが、他社に運賃の決定権がある区間に限り運賃を値上げします。
https://www.chugokubus.jp/14700
明王台線(福山駅前~瀬戸調整池間)は、主にトモテツバスが運行するエリアであり同社との共同運行のため、同社に合わせて運賃を改定します。
甲山~三原~如水館線は、林崎谷経由・室町経由とも、旧三原市営バスの賃率が適用されていた<初乗り150円など>三原市中心部について、芸陽バスに同調して初乗り190円に値上げします。大橋~如水館間は現時点では中国バスに運賃の決定権があるので値上げ対象外です。
三原~広島空港線(中国バスの単独運行、リムジンバスではなく一般路線)は、芸陽バスが多くの路線を運行し運賃の決定権がある本郷地区から三原市中心部にかけて、同社に同調して値上げします。
https://www.chugokubus.jp/wp-content/uploads/2025/01/2025.2.1-miharakukou.pdf