関連ブログ記事・・・2022/4/1付「有馬温泉と神戸三宮を結ぶ路線バス大幅減便の背景」
有馬温泉と神戸三宮を結ぶ路線バスは、2023/11/6からさらに減便となり、2024/3/31限り全面廃止となります。
https://www.shinkibus.co.jp/sys/frames/view/1860
現在は神姫バスと阪急バスの共同運行で1日7往復していますが、阪急バス担当の5往復が2023/11/5限り運行を取りやめ、残る神姫バス担当の2往復も2024/3/31限り終了となります。
そして、阪急バス公式サイトのほうには、廃止の明確な理由がアナウンスされています。
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006s.pdf
「運送業界全体で運転者の確保が問題となっており、その対応を目的に実施するもの」とのこと。確かにこの路線は全区間にわたり鉄道と並行しており、通勤通学客の利用がない(朝夕のラッシュ時に運行していない)ことから、利用者への影響は軽微と判断したのでしょう。
そして阪急バスは、他に以下の路線も同じ理由で2023/11/5限りで廃止します。
1.阪北線梅田系統(阪急園田駅~上津島~十三~梅田)
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006h.pdf
2.豊中西宮線(阪急石橋北口~伊丹市役所前~西宮北口、他に平日朝片道1便のみ阪急豊中駅発西宮北口行あり)
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006t.pdf
3.空港宝塚線(宝塚駅~大阪国際空港)
https://www.hankyubus.co.jp/news/images/20231006k.pdf
1.は阪急バスの一般路線で唯一梅田まで乗り入れており、1時間に1本運行していますが、梅田~日出町間は阪急宝塚線に完全並行する国道176号経由となっており、運行の必然性は薄弱です。路線図はこちら
2.は国道171号をひたすら走る路線で、並行する鉄道線はないものの、特に伊丹市内では鉄道駅に接続する市バスの路線が充実しており、平日8往復・土休日7往復にとどまるこの路線の運行の必然性は薄弱です。路線図はこちら
3.は以前は宝塚市街地と伊丹空港を結ぶ路線として便数が多かったのですが(遠来の宝塚歌劇観劇客の利用もあり)、昼間の便は利用の低迷から消滅し、現時点では1往復を除き「9時台以前に宝塚駅を発車し、18時台以降に大阪国際空港を発車する」パターンになっています。通勤通学で利用される路線ではなく、空港アクセスは阪急宝塚線+大阪モノレールで代替できるので、人的資源を他に振り向けても問題なしと判断したのでしょう。路線図はこちら