関連ブログ記事・・・2024/10/13付「国道28号洲本バイパス未開通区間の2024/10時点の状況(その5)」など
洲本バイパスですが、2024/10/23に開催された「令和6年度第1回近畿地方整備局事業評価監視委員会」で再評価対象になっています。僅か2年での再評価は異例です。
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/lff277000002eltr-att/No.6.pdf
総事業費はさらに70億円アップして505億円となりました。機能復旧道路の構造見直し等で2.4億円節減した結果がこれです。増加の内訳は、
① 資機材費及び労務費の増 ・・・15.6億円
② トンネルの掘削工法変更に伴う増 ・・・37.5億円
③ 建設発生土の処理に伴う増 ・・・14.4億円
④ 橋梁下部工の掘削工法変更に伴う増・・・4.9億円
②ですが、当初は潮トンネルの掘削において制御発破工法<家屋等への振動影響が少なくなる半面コスト高>を用いる区間を北側176mのみで予定していたところ、実際には東側200m程度に近接する市街地の家屋群への影響も考慮しなければならなくなり、総延長の約半分となる539m区間をさらに制御発破工法に変更した結果のアップです。
③ですが、工事発注時点では事業個所から8~10km離れた場所の圃場整備事業に流用することを予定していたものの、②などの理由で受入れ対応が不可能となり、20km離れた場所まで持っていかざるを得なくなった結果のアップです。
④ですが、上記ブログ記事その5で「全く工事が行われていない」と報告した陀仏橋が該当します。予備設計時点では通常の掘削工法を予定していましたが、橋梁詳細設計に伴い地質の詳細調査を実施したところ、軟岩と想定していた地層に中硬岩・硬岩が確認されたため、掘削工法を変更する必要が生じた結果のアップです。
2021/4/29付ブログ記事で紹介した「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(近畿ブロック版)」では、洲本バイパスは2025年春に全線開通と公表されていました。潮トンネルの工事遅れによりこれは既に撤回されていますが、陀仏橋の未着工を考えると2年遅れで御の字でしょうか?