関連ブログ記事・・・2024/11/1付「関西大手私鉄のタッチ決済は、各社間の相互乗り入れにも完全対応」
上記ブログ記事で
>他社に先駆けてタッチ決済を導入した南海電鉄では未導入の駅がまだまだ多く
と書きましたが、南海本線では急行停車駅でも未導入の駅があるのに、河内長野市内のみ山間の小駅も含めて全駅導入となっています(2024/10時点)。その謎が解けました。
河内長野市が南海電鉄と共同で、「市内の南海電鉄と南海バスが1日乗り放題となるQRコードを活用したデジタル乗車券の導入実験」を2024/10/1~2024/11/29の間実施中で、そのために自動改札機にQRコード決済とタッチ決済を利用可能な機器を追加したからでした。
https://www.city.kawachinagano.lg.jp/soshiki/20/102011.html
https://www.nankai.co.jp/traffic/digital/qrtto_kawachinagano.html
南海電車の車内吊り広告でも大々的に宣伝中です。
山間の小駅である天見駅。2台の自動改札機のうち1台にQRコード決済とタッチ決済を利用可能な機器が追加されています(近鉄・阪急・osakametroと同タイプ)。
そして、特徴的なのは「関西私鉄のうち、タッチ決済対応が全駅に及んでいない南海電鉄のみがタッチ決済の宣伝にものすごく熱心」なことです。上記写真にある南ちゃんは、なんば駅のデジタルサイネージや車内吊り広告にも登場しています(自社の公式サイトには未登場の模様ですが)。
こちらは、泉北高速鉄道が主体となった車内吊り広告。同社は2022/4/15に全駅でタッチ決済を導入しており(南海電鉄との相互乗り入れに対応)、実証実験段階では駅の有人改札での対応でしたが、2022/12/12からの本格導入にあたっては、駅の自動改札機と一体型の機器での対応(日本初の事例)となっています。
一方、日本で初めてインバウンド対応を主眼とした改札機におけるタッチ決済の実証実験を主要駅で2021/4/3に開始した<当初は時節柄本来の目的を果たせない状態でしたが>南海電鉄では、この時点では一体型機器が未開発だったため、「a.タッチ決済専用の自動改札」「b. 自動改札本体の傍らに設置したタッチ決済の処理で対応=自動改札本体の扉の開閉は連動」のいずれかで対応しており、このブログ記事を書いている時点でも同様のようです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000006846.html
<なんば駅> a.とb.両方を設置
<高野山駅> b.のみを設置