全国交通ニュースブログ

茨城空港と水戸を結ぶバスは3種類=下道経由の方が運賃が高い

交通不便な場所にある茨城空港ですが、県都水戸との間を結ぶバスには3種類あります。

https://www.ibaraki-airport.net/access/bus/mito/

1.高速道路ルート(関東鉄道が運行する便) 所要時間40分、運賃は現金1100円・IC1070円

2.高速道路ルート(茨城交通が運行する便) 所要時間40分、運賃は現金1100円<ICカード非対応>

3.一般道ルート(関鉄グリーンバス<関東鉄道グループ>が運行) 所要時間1時間10分、運賃は現金・ICとも1160円

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以下で、それぞれの違いを解説します。

<運賃について>

 全区間一般道経由の便よりも、有料の北関東道・東関東道水戸線を経由する便のほうが運賃が高いのが意外な感じですが、これは、一般道ルートは「主に地元住民向けのローカルな路線バスが、その延長上で茨城空港まで運行されているから」です。

https://www.kantetsu.co.jp/green-bus/omnibus/timetable_green2_20231118.pdf

 一般路線バスの運賃は事業者単位でキロ当たりの運賃(基準賃率)を元に算定しているのに対し、高速バスは路線ごとに運賃を設定しているため、このような違いが出てきています。そして、一般道ルートは3月中に1190円に値上げされる見込みです<関東運輸局への認可申請中>。

https://www.kantetsu.co.jp/green-bus/omnibus/fares/20240119info_fares_green.pdf

 但し、関東鉄道グループでは土休日に限りPASMO・Suica<モバイルも対応>で一般路線バスをどこまで乗っても710円というIC一日乗車券を発売しており、土休日に利用する場合はこちらが最安となります=ICOCAやKitacaなどはNG、高速バスは一日乗車券の対象外

https://www.kantetsu.co.jp/img/news/2020/20122502_bus/info_4.pdf

<キャッシュレス決済について>

 関東鉄道グループでは一般路線バス・高速バスを問わず全国相互利用対象交通系ICカードが利用可能となっており、関東鉄道が運行する高速道路ルートのICカード割引はいずれの交通系ICカードでも適用されます。QRコード決済やクレジットカードのタッチ決済には対応していません。

 一方、茨城交通の便では「 スマホで買えるデジタルチケット(茨城MaaS)」で乗車可能なものの、交通系ICカードは全国相互利用対象・茨城交通独自の「いばっピ」とも利用できません。同社は2024/2/1から一般路線バス全てでクレジットカードのタッチ決済やQRコード決済に対応しますが(2024/1/23付ブログ記事「茨城交通は2024/2/1からタッチ決済&QRコード対応・・・2か月遅れ」参照)、高速バスはこれとは別枠となっているため、少なくとも2024/2/1の段階ではいずれでも乗れないので注意が必要ですね。蛇足ですが、2022/8/5付ブログ記事で紹介した水戸と東京を結ぶ高速バス「みと号」の茨城交通担当便も、これと同様に2024/2/1の段階ではいかなるキャッシュレス決済手段にも対応しません。

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