関連ブログ記事・・・2024/2/2付「万博会場の夢洲に停車する路線バスは2024/7限り廃止へ」
上記ブログ記事で書いた通り、北港観光バスが運行するコスモスクエア駅~夢洲~舞洲間の路線バスは2024/7/31限り完全廃止となります。
http://hokkohbus.co.jp/2024/02
そして、同社は大阪市内で他に運行している一般路線の大半を2024/8/1から値上げすべく近畿運輸局に申請しました。
http://hokkohbus.co.jp/news?id=id2652
1.1系統サークルバス
南港コスモスクエア地区を循環する路線で、もともと進出企業との契約による社員専用の貸切バス扱いだったこともあり、独自の運賃体系(110円均一)となっていますが、150円均一に値上げします。
この路線は、2024/3から土日祝の運行を取りやめ、さらに平日昼間も1時間間隔に減便するなど、2024年問題もあり原点回帰を進めています。
2.2系統舞洲アクティブバス
JRゆめ咲線桜島駅と舞洲を結ぶ唯一の定期路線で、イベント時やネモフィラ祭り期間中は利用が殺到しますが、2025年は大阪・関西万博の影響でイベントが開催できず利用客の大幅減が見込まれるということで、210円均一から230円均一に値上げ予定です。同じく舞洲に乗り入れる大阪シティバスの81号系統(西九条発着)と運賃に差がつくことになりますが、同一区域同一運賃を是とする近畿運輸局がどう判断するかですね。
3.中之島ループバス「ふらら」
平日限定運行で、さらになにわ筋線建設工事により迂回を強いられています(2024/5/1付ブログ記事「大阪・中之島ループバスの迂回運行開始後の様子」参照)が、時間帯によってはそれなりの利用があるのか現時点では休廃止の俎上には上げず、210円均一から230円均一に値上げ予定です。競合する大阪シティバスの53号系統と運賃に差がつくことになりますが、果たして・・・
4.あびこ天美北線 現行運賃表はこちら
もともと路線バスの空白地帯を埋める形でタクシー会社「日本城タクシー」が運行しており、それ故運賃体系も独自でした。同社の路線バス事業からの撤退に伴い2016/4から北港観光バスが引き継ぎましたが、2024/3から土日祝の運行を取りやめるなど規模は縮小傾向にあります。申請では、「特定1区(地下鉄あびこ~教育センター高校前間)=110円→150円、1区=170円→190円、全線=240円→260円」となっています。
5.西田辺瓜破西線 現行運賃表はこちら
こちらも日本城タクシーから引き継いだ東住吉区内メインの路線ですが、ルーツは大阪市営バスの100円均一コミバス「赤バス」で、2013/3限り廃止後に日本城タクシーが引き継ぎ、1年後に路線を大幅に変更しています。短距離の運賃が110円(特定1区)なのは赤バスの名残ですが、申請では特定1区のみを110円から150円に値上げし、全線運賃は(東住吉区内の他の全路線を運行する)大阪シティバスと同じ210円に据え置きます。
そして、残るあさひあったかバスについては値上げ申請を行わず、現行通り100円均一で据え置きます。
この路線は北港観光バスとして直接大阪市営バスの赤バスを引き継いだもので、旭区のコミュニティバスとしての位置づけを保っているので運賃は赤バス当時と変わらず(カード類は使えませんが)、大阪市が発行する敬老優待乗車証なども大阪シティバス同様に使えます。
http://hokkohbus.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/05/attakabus_fare.pdf
ちなみに、北港観光バスの本社は旭区内にあります。
http://hokkohbus.co.jp/about_us
<7/3追記>
北港観光バスの運賃値上げは、2024/7/1付で申請通り認可されました。2024/8/1から値上げとなります。
http://hokkohbus.co.jp/news?id=id2661
これにより、2024/8/1以降「大阪駅から中之島西方面に行くバス」「舞洲に行くバス」については、バス事業者により運賃が異なることになります。