全国交通ニュースブログ

万博会場の水上アクセスはほぼ貸切便、淡路島からは定期便あり?

いよいよ大阪・関西万博の開幕まであと1か月となりました。

2024/7/31時点で日経電子版に掲載された記事「大阪万博への水上アクセス、15者応募 計6航路月900便」によれば、この時点で15事業者から月あたり約900便の申請があったとのことです。

2025年日本国際博覧会協会公式サイト内で公開されている申請内容の詳細はこちら

ただ、実態は2024/8/14付ブログ記事「 「大阪・関西万博来場者輸送具体方針(アクションプラン)第4版」について」で

>万博会場の夢洲は海に囲まれた埋立地ということで、水上交通によるアクセス(大阪市内から夢洲への航路、兵庫方面<神戸港・神戸空港・淡路島>から夢洲への航路など)が立案されましたが、船舶事業者からは「単体では採算ベースに載せるのは困難」と評価されており、ツアー等の旅行商品への組み込みがメインになりそうです。さらに、夢洲発着の遊覧航路も予定されています。

と書いたとおりでした・・・

EXPO2025交通インフォメーションのサイトの「船(旅客船・フェリー)で万博会場にお越しの方へ」のページには、予定される万博会場への水上航路の一覧と運航事業者へのリンクが掲載されています。(リンク先に詳細情報が載っているとは限りません)

https://www.transport.expo2025.or.jp/pdf/Ship_List.pdf

こちらを見ると、確かに大阪市中心部・淀川沿い・神戸港・淡路島・堺方面からの多数の航路が予定されている(夢洲北岸浮桟橋使用許可申請書の提出があった事業者が掲載対象)ものの、大半の運航形態は「不定期(貸切)」となっています・・・要は水上アクセス単体では乗船券を取り扱わず旅行商品への組み込みで対応

単体で乗船券を発売する「定期」は、以下の航路のみの模様です。

1.淡路交流の翼港~夢洲

 パソナグループが主体となり、実際の運航は和幸船舶が実施

2.ユニバーサルシティポート・中之島GATE~夢洲

 (1) 岩谷産業の水素燃料電池船・・・実際の運航は大阪水上バスが実施

 (2) ユニバーサルクルーズが運航

  ※いずれも2025/2/1付ブログ記事「大阪市の航路の結節点「中之島GATEサウスピア」の様子(中)+水素燃料電池船の様子」参照

3.堺旧港~夢洲

 ユニバーサルクルーズが運航

なお、岩谷産業の水素燃料電池船は夢洲発着の遊覧船としても運航予定ですが、こちらは不定期(貸切) 扱いです。

上記PDFファイルの末尾には「就航については、海上運送法の手続完了後に確定(3月中を予定)しますので、3月以降に随時更新します。」とありますが、いつ確定するのでしょうね・・・

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