昨日2月9日、東京都知事選の投票が行なわれ、結果が判明した。
マスコミが従前から予告!していた通りの舛添氏の当選という結果になった。
残念ながら、脱原発!を主張していた細川元総理も宇都宮けんじ元日弁連会長も当選することはできなかった。
そして私の予測が大きく外れたように指摘しておられる方が多いようだが、実はほとんど予測がはずれていないことをご説明しよう。
私の予測が大きく外れたのは、ただ一つ、投票率である。
大雪でも、東京都民はこの国難に際して、自分の投票権を行使するであろうと思ったところに、残念ながら間違いがあったということである。
今回の選挙結果と、前のブログで掲載した図を重ねあわしたものを冒頭にお示しする。
全体の寸法が小さくなったが、それぞれの候補者の数字はそう違っていない。
宇都宮票はほぼドンピシャである。
舛添票は、前の図より30%少なくなっていて、自民公明の基礎票からもっと逃げるであろうという予言通りの結果。
田母神票も投票率70%から46%に減ったことを勘案して目減りを考えるとほぼ妥当。
大きく数字が違っているのは細川だけということになる。
しかし、これも基礎票は100万票と書いている。
投票率が70%に上がることを前提に、増える130万票のうち100万票が細川にと予測。
さらに本来舛添票である保守票から40万票が細川にと予測し、合計を舛添と互角の240万票と読んだものである。
結果的には、まず投票率が増えるのではなく減った。そもそも130万票が消えたのである。
細川を勝たせる力を持っていた人たちは、それを行使しなかった。
保守票の40万票が舛添から離れるというのもだいたい当たった。
ただし、この票は細川にむかわず単なる棄権になった模様である。
私は、今回増えた膨大な棄権票に、いろいろな物語を感じる。
もちろん大雪で、投票所に行くことを断念したというものもあるだろう。
しかし、多くの部分が、結局最後まで「決めきれなかった」ということかなと思う。
細川、小泉の元総理コンビは素晴らしい。
2人で150歳近いと言いながら、100歳近いむのたけじさんや瀬戸内寂聴さんの応援を受けながら、雨の中でも雪の中でも街頭に立ち続けた。
それもかつて自分が推進した「原子力」をとめるためのアクションとして。
お二人が、肉体的には相当きつかっただろうに選挙期間中ずっと高いテンションで演説をし続けた背景には、推進という原罪への贖罪の試練として、それを引き受けたのでは・・と思えるほどであった。
しかし一方で宇都宮けんじも素晴らしすぎる。
都知事の器としては、この人がもっともふさわしいと、何度も私が書いている通りである。
知識、行政手腕、体力、精神的な強さ・・おそらく全て持っているであろう。
いつか必ず政治の舞台で活躍してほしい人であると、私は今回の選挙で確信した。
その2人を「取捨選択」しなければならない。
正直者の有権者であればあるほど、あなたはどっちにしたの?と聞かれて、明確に答えるすべを持たなければ・・投票所に行っても名前を書かずに帰って来てしまうかもしれない。そんな大きな「迷い」だ。
もう一つは、今日の東京新聞のコラムにもあった。
はやり最後の最後で、細川、小泉という、かつて原発を推進した元総理コンビを信じられなかったということ。
小泉さんに関しては弱者を切り捨て、今の格差社会への道を切り拓いた罪もある。
これらを、有権者はどうしても「今は違う」とは思えなかったのであろうということ。
理由はほかにもあるだろう。
「脱原発ワンイッシュー」に無理があった。やはり総合的な政策として語られなければならなかった。
準備が遅すぎた。告示日ギリギリまで正式表明や、政策の発表がずれ込んだことによって、「事実上の選挙戦」には間に合わなかった。
選対の問題があり、告示日後に「空白の一週間」が生まれた・・。
などなど、細かなことはある。
しかし一番の理由は、細川、小泉コンビの思いが、有権者の隅々にまで届ききらなかったということだろう。
100%自分と一致する人など、ほとんどいない。
そういう人しか選ばないと言うのであれば、あなたは常に少数派である。
選挙は「好きな人」を選ぶのではなく、政治をどのように、どの方向に動かすかという手段にすぎない。
そういう割り切りが、まだまだ日本の有権者にはできていない。
もしも、そもそも永遠にそれはできないことなのだ・・とすれば、日本の政治は良くはなるまい。
私は、そんなことはないと信じるので、この発信をまだ続けて行きたいと思う。
ちなみにマスコミ(とくにNHK)は、これで安倍政権の原発推進政策が「国民の信任」を得たかのように報道しているが、舛添の得票は東京都の有権者の20%に過ぎない。
結局は今の自民公明の得票率と似たりよったりだ。
最低支持率政権も都政も、そう長続きはしない!
(候補者は敬称を略しております。ご容赦ください。)
マスコミが従前から予告!していた通りの舛添氏の当選という結果になった。
残念ながら、脱原発!を主張していた細川元総理も宇都宮けんじ元日弁連会長も当選することはできなかった。
そして私の予測が大きく外れたように指摘しておられる方が多いようだが、実はほとんど予測がはずれていないことをご説明しよう。
私の予測が大きく外れたのは、ただ一つ、投票率である。
大雪でも、東京都民はこの国難に際して、自分の投票権を行使するであろうと思ったところに、残念ながら間違いがあったということである。
今回の選挙結果と、前のブログで掲載した図を重ねあわしたものを冒頭にお示しする。
全体の寸法が小さくなったが、それぞれの候補者の数字はそう違っていない。
宇都宮票はほぼドンピシャである。
舛添票は、前の図より30%少なくなっていて、自民公明の基礎票からもっと逃げるであろうという予言通りの結果。
田母神票も投票率70%から46%に減ったことを勘案して目減りを考えるとほぼ妥当。
大きく数字が違っているのは細川だけということになる。
しかし、これも基礎票は100万票と書いている。
投票率が70%に上がることを前提に、増える130万票のうち100万票が細川にと予測。
さらに本来舛添票である保守票から40万票が細川にと予測し、合計を舛添と互角の240万票と読んだものである。
結果的には、まず投票率が増えるのではなく減った。そもそも130万票が消えたのである。
細川を勝たせる力を持っていた人たちは、それを行使しなかった。
保守票の40万票が舛添から離れるというのもだいたい当たった。
ただし、この票は細川にむかわず単なる棄権になった模様である。
私は、今回増えた膨大な棄権票に、いろいろな物語を感じる。
もちろん大雪で、投票所に行くことを断念したというものもあるだろう。
しかし、多くの部分が、結局最後まで「決めきれなかった」ということかなと思う。
細川、小泉の元総理コンビは素晴らしい。
2人で150歳近いと言いながら、100歳近いむのたけじさんや瀬戸内寂聴さんの応援を受けながら、雨の中でも雪の中でも街頭に立ち続けた。
それもかつて自分が推進した「原子力」をとめるためのアクションとして。
お二人が、肉体的には相当きつかっただろうに選挙期間中ずっと高いテンションで演説をし続けた背景には、推進という原罪への贖罪の試練として、それを引き受けたのでは・・と思えるほどであった。
しかし一方で宇都宮けんじも素晴らしすぎる。
都知事の器としては、この人がもっともふさわしいと、何度も私が書いている通りである。
知識、行政手腕、体力、精神的な強さ・・おそらく全て持っているであろう。
いつか必ず政治の舞台で活躍してほしい人であると、私は今回の選挙で確信した。
その2人を「取捨選択」しなければならない。
正直者の有権者であればあるほど、あなたはどっちにしたの?と聞かれて、明確に答えるすべを持たなければ・・投票所に行っても名前を書かずに帰って来てしまうかもしれない。そんな大きな「迷い」だ。
もう一つは、今日の東京新聞のコラムにもあった。
はやり最後の最後で、細川、小泉という、かつて原発を推進した元総理コンビを信じられなかったということ。
小泉さんに関しては弱者を切り捨て、今の格差社会への道を切り拓いた罪もある。
これらを、有権者はどうしても「今は違う」とは思えなかったのであろうということ。
理由はほかにもあるだろう。
「脱原発ワンイッシュー」に無理があった。やはり総合的な政策として語られなければならなかった。
準備が遅すぎた。告示日ギリギリまで正式表明や、政策の発表がずれ込んだことによって、「事実上の選挙戦」には間に合わなかった。
選対の問題があり、告示日後に「空白の一週間」が生まれた・・。
などなど、細かなことはある。
しかし一番の理由は、細川、小泉コンビの思いが、有権者の隅々にまで届ききらなかったということだろう。
100%自分と一致する人など、ほとんどいない。
そういう人しか選ばないと言うのであれば、あなたは常に少数派である。
選挙は「好きな人」を選ぶのではなく、政治をどのように、どの方向に動かすかという手段にすぎない。
そういう割り切りが、まだまだ日本の有権者にはできていない。
もしも、そもそも永遠にそれはできないことなのだ・・とすれば、日本の政治は良くはなるまい。
私は、そんなことはないと信じるので、この発信をまだ続けて行きたいと思う。
ちなみにマスコミ(とくにNHK)は、これで安倍政権の原発推進政策が「国民の信任」を得たかのように報道しているが、舛添の得票は東京都の有権者の20%に過ぎない。
結局は今の自民公明の得票率と似たりよったりだ。
最低支持率政権も都政も、そう長続きはしない!
(候補者は敬称を略しております。ご容赦ください。)
ところで、御皇室があるから戦争が起きる、という主張はどうなりました?
税金を取っているから鮮人やシナ人に選挙権を渡す、というなら、あなたが半身不随になって税金を払えなくなったら、選挙権は返上するんですか?
東京裁判の法的根拠は? 何という法律に行われたのか、教えてくださいよ。いやしくも立法府の選挙に出た方ですから、即答できますよね。事後法という概念が近代法において完全に否定されているのは、当然ご存じですよね。