ハイ！

 

毎月提出される原価資料。

今期の初め頃だったでしょうか、担当のＫくんに、

 

　「毎月定型の資料を作成、提出するだけじゃなく、自分なりに

　　分析した結果を添えて出すようにしたら」

 

とアドバイスしました。　

 

そこからＫくん、自分で考えて、分析をまとめた資料を添えてくるようになりました。

こうなると私も、その資料を見ては、質問したり、もっとこういう風に考えたらと、Ｋくんと

話し合う機会が増えました。

 

実は私、昔からこの原価資料を受け取る度に、自分なりの決まった手順分析しています。

ただ単に個々の原価を、高いとか安いというだけじゃなく、ストーリーで、つまり論理的に

全体像を追うようにしています。

 

２カ月くらい前に、自分で作った資料をＫくんに見せて、

 

　「私は、こうやって考えるようにしているよ」

 

とその手順を説明しました。

 

それ以降は、Ｋくんも私の手順を真似て、同じスタイルで分析するようになりました。

 

さて、最近は、原材料高、資材調達困難、円安という要因が重なって、全体の結果だけでは実態が

掴みにくいので、国内、輸出のセグメントに分けて考えなきゃいけません。

今月の資料を、そんなセグメント別に分析したので、その見解をまとめようと思ったんですが・・・

 

　　「そうだ私が自分でまとめるより、Ｋくんに私が考えた資料を渡し、

　　　彼にまとめてもらおう」

 

と思い立ち、早速Ｋくんを呼んで、

 

　　「一度、これらの資料を元に、自分で文章にまとめてみてよ」

 

と指示を出しました。

 

すると、すると、Ｋくん、

 

　「ハイ！　分かりました！」

 

と気合の入った声のように感じました。

 

こういうケースで、「面倒くさいことを頼むな～」と思う人もいるだろうけど、今日のＫくんは

そんなそぶりはつゆほども見られないどころか、むしろ「依頼されてうれしい。頑張るぞ！」と

いう雰囲気が伝わって来るようでした。

それ、ただの私の気のせいかな～・・・

 

いや、いや、きっといい資料をまとめてくれると思うな。期待してるよ、Ｋくん。