多くのファンに惜しまれて

 

長年、海外サービスの仕事に携わってくれたMくん。世界各地に彼のファンがいます。

私も、そのファンのひとりでした。

 

そのMくんが、そういうお客様、そして多くのＩＳＯＷＡビトから惜しまれつつ、６０歳になる

のを節目にＩＳＯＷＡを卒業しました。　

 

最終出社日の昨日、

 

　「ぜひ慰労の席を設けさせてほしい」

 

とお願いしたところ、

 

　「インド料理で」

 

というリクエスト。インド料理なら私の大好物。断る理由はありません　（笑）

Mくんの同期のＨくん、海外営業で長年苦楽を共にしたＯくんも参加しての会となりました。

 

いろんな昔話に花が咲きました。

 

Ｍくんの退職の話を聞きつけたタイのお客様が、

 

　「最後にぜひＭさんに来てもらい、一緒に仕事したい」

 

との熱烈なリクエストがあり、退職ギリギリの先週末まで、タイ出張でした。

 

　「最後にお客様と別れるのがちょっとつらかったです・・・」

 

　「ただ仕事するだけじゃなく、お客様と関係性をつくることで、

　　彼らを自分の仕事に巻き込むようにしなきゃダメ」

 

　「たとえ言葉が通じなくっても、休憩時間など一緒に過ごす。

　　そうして親しくなって、一緒に仕事も手伝ってもらう。

　　誰かと一緒に海外出張すると、ついお互い日本人同士頼って

　　しまう。だから、厳しくても、若手はひとりで海外へ行く

　　べきです」

 

う～ん、ぜひ後輩たちが受け継いで欲しい、Ｍくんのスピリットです。

 

 

Ｍくんは、ＩＳＯＷＡの貿易部門がまだ名古屋市内にあった頃、そこに勤務していた時期が

ありました。　その頃、私の父からいろんなことを頼まれたそうです。

どんなことかというと・・・

「包丁を研いでくれ」とか「アイロンが壊れたので、直してくれ」などなど。

 

びっくりしました。　犬の散歩を頼んでいたという話は聞いたことあったけど、そんなことまで

頼んでいたとは！

 

Mくん、器用なだけに、何でも頼まれちゃったんだね。

おまけに、時に、自分の身銭を切ってやってたそうです。

これ、今だったら完全にパワハラじゃない！

 

 

さらにＯくんが、Mくんの秘話を教えてくれました。

組立工場の手洗い場。

 

　　　　

 

わざわざタイル張りにしたので、タイルだけじゃなく、目地までこんな風に汚れてしまいます。

 

Ｍくん、これに気付くと、いつも掃除してくれていたそうです。

 

　　　　

 

こんな風に（イメージ写真　笑）　

 

Ｍくん曰く、

 

　「掃除ったって、ただ○○という薬品を振りかけておくだけで、あとは

　　自然にきれいになりますから」（何という薬品だったか忘れました）

 

って言ってもね～　　

 

さらにＯくん、

 

　「それだけじゃなく、

 

 

　　石鹸がむき出しで置いてあったので、百均で石鹸入れ３つ自腹で買ってきて、

　　備えてくれたり、洗剤が切れていたら補充したり。　

　　それをいつもみんながいない時に、ひとりこっそりやってくれるんです」　

 

 

あれこれやらせてしまい、息子として、社長として、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

ＯくんもＯくんです。　よりによってＭくんが退職する日に、そんなこと言うなんて。

時すでに遅し・・・　　もっと早く教えてくれよ！　

 

 

『自腹』と言えば、

 

　　　

 

このＩＳＯＷＡ百周年記念キャップ。

うれしいな～ - 磯輪日記

これも、Ｍくんがタイに出張した際、自前で１００個特注して、ＩＳＯＷＡビトに配って

くれたんです。　これも自前で。

私なんか、気に入って、ふたつももらっちゃって、大切に使わせてもらっています。

 

 

昨夜も何度もＭくんに伝えたけど、

 

　「暇すぎて、退屈するようだったら、戻って来てね。

　　いつでもＯＫだから。　明日からでもいいよ　（笑）」

 

マジで、その日が来るのを楽しみに待ってるからね。

 

とりあえずそれまで（笑）一旦体休めて、腰を労わって、時々、元気な顔見せてね。

 

Mくん、４２年間、本当に、本当にありがとう！