趣味が問題なんです

夜、タクシーに乗りました。

座席に腰を下ろして、何気なく前を向いたら、助手席のヘッドレストの背面に
冒頭の写真のような運転手さんの自己紹介カードが掲示されていました。

最初は、運転手さんと、

　「最近、景気はどうです？」

　「休み明けは全然ダメだったけど、今週途中から
　　ボチボチよくなってきました。
　　来週は給料日が来るので、忙しくなると思うけど」

みたいな話をしてて、その内、

　「運転手さん、茨城出身なの？　どの辺？」

　「去年、川が氾濫して、水害にあったところです」

　「茨城から名古屋に来るって、珍しいですね」

こんな話がしばらく続き、さて、趣味の話題に。
スポーツはどうせゴルフくらいだろうと思い、

　「趣味は読書って書いてあるけど、どういう本を
　　読むんです？」

　「あ、それね～。
　　私、本当に無趣味なんです。
　　でも規則で、趣味を書かなきゃいけないんで、
　　先輩に、

　　　『困りました・・・』

　　って相談したら、

　　　『読書とでも書いておけばいいよ』

　　と言われたんで、そう書いたんです。

　　みんな、趣味に何書くか、結構困ってるんですよ」

　「っていうことは、『読書』って書いてる運転手さんは、
　　みんなそんなことかな」笑

　「そうですよ」笑

　「それじゃあ、『読者』って書いてある運転手さんに
　　今度出会ったら、

　　　『ホントは趣味は読書じゃ無いんでしょ』

　　って聞いてみようっと」

　「そりゃいいですね～」


とういところで、ちょうど目的地に到着。

２０分くらいの乗車でしたが、楽しい会話でした。

運転手のＡさん、また会えるといいですね。
ありがとうございました。