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今年も一橋大学中部アカデミアがやって来ました。
テーマは、
『グローバリズムとナショナリズム』
~Brexit、トランプ政権、そしてEUの運命は~
我々は、講師の先生方との顔合わせ、打ち合わせを兼ねての昼食のために
12時半に集まり、雑談も交えて、開始を待ちました。
今年、基調講演をお願いしたのは、テレビのニュース番組でもおなじみの
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この右側の方、もとい(笑)、左側の双日総研の吉崎さん。
吉崎さんも1984年卒の同窓だったとは知りませんでした。
テーマは、
『トランプ政権の経済政策を中心に』
吉崎さん曰く、
「このテーマに決まってから、さらに毎日のように
激しい変化があるので、アカデミックな話でなく、
時局討論会のようになりそうです」
「トランプと金正恩のチキンレース。
どちらに勝ち目があるかというと、理性の無い
トランプが有利です」 笑
さすがテレビで鍛えたトーク術でした。
その後、パネルディスカッションに移り、一橋の英知が次々と登場しました。
ダンディーな山田先生は:
「グローバリズムとグローバライゼーションという
二つの言葉は区別して使わなければいけません」
それ以外にも山田先生の視点はものすごく参考になりました。
まるで女学生のような雰囲気の森先生は、
「移民の受け入れに対して心配する日本人もいますが、
移民先としての日本は魅力的でしょうか?」
という話、恥ずかしいやら、考えさせられるやらでした。
中部アカデミア担当の副学長でもある中野先生は、
「GDPで比較すると、
NAFTA(アメリカ、カナダ、メキシコ) 27.9%
EU 21.7
これに対して 中国、日本、韓国、台湾、ASEAN10各国の
合計は 27.3%です」
これにはちょっと驚きました。
これらを受けての大西先生の、
「『アメリカ・ファースト』を訴えるトランプはナショナリズム
ではなく、アメリカ・ファースト・グローバリズムだ」
という考え方に、大いに納得しました。
パネラリストの先生方の論点、そしてそれをコーディネートする如水会
名古屋支部の知性である名城大学の大西先生の手腕には感心しました。
その後の懇親会では、
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裏方として中部アカデミアを支えてくれている大学の社会連携部門の
みなさんとも盛り上がりました。
懇親会が終わったのが8時過ぎと、長丁場の1日でしたが、来年も、協力
お願いしますね。 ありがとうございました。
知ってることはごくわずかで、知らないこと
だらけです。
『知る』機会を増やしたいですね。
今ほど、国際政治情勢、日本国内の経済情勢など、様々な事柄がガラガラと音を立てるように猛烈なスピードで激変している時代は未だかつて無かったと思います。
そんな今こそ、テレビや新聞、雑誌等のマスメディアの論調に惑わされることなく、今回のシンポジウムのように、識者のご意見に真摯に耳を傾け、自分の意識の奥深くでしっかりと咀嚼し、自分なりの視点を明確に持つことがとても重要だと改めて痛感いたしました。
「流される」ことこそ、最もマズイこととも思います。
貴重な情報提供を有難うございます。