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『ユリイカ』という詩および批評を中心に文学、思想などを広く扱う月刊誌が
あります。
今年になってから、この雑誌に、ISOWAの知的財産の相談パートナーである
中村合同特許法律事務所の中村稔先生が、
『私が出会った人々 故旧哀傷』
という連載を始められています。
中村合同特許法律事務所というのは、世界的な評価機関から「知財部門で
日本唯一の世界トップクラス事務所」という評価を得ている、超一流の事務所
です。
また中村先生は、弁護士・弁理士で、この事務所の元・代表パートナーであると
共に、詩人、評論家で、日本芸術院会員であり日本近代文学館名誉館長でもある
世界的なビジネスパーソン兼文人というスーパーマンなんです。
その中村先生が、記憶に残る過去の出会いを綴っているのがこの連載です。
少し前に先生から、
「連載では、自分の人生の恩人、文学、そしてビジネス上で
思い出深い人を数人ずつ紹介するのですが、仕事の関係と
して、磯輪さんのお父さんのことを書きたいと思っている
ので、一度お目にかかりたいのですが」
と連絡を頂戴したんです。
そこで今日、東京・丸の内にある先生の事務所を訪問しました。
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先生から、
「私がビジネスつながりで書きたい方は、ソニーの盛田さん、
東洋工業(現在のマツダ)の3代目社長・松田耕平さん、
そしてご尊父の3人です」
いや~、畏れ多いったらありゃしません。
「日本の中小企業にもこんなにすばらしい会社がある。
技術出願の特許明細書の内容が理解でき、議論できる
唯一の経営者でしたね。
私がどれだけ説明しても、ご自分がとことん納得する
までは決して信用されない。そこまで突き詰めて考える
稀な方でした。
技術と経営のバランスがよく取れていました。」
本当は私が父の話をしなきゃいけない場だったのに、逆に私の方が
父の思い出を聞かせてもらったみたいで、申し訳ないほどでした。
昨年、腰を痛められたので、延び延びになっていますが、
「石川啄木がその2階に住んでいたという小さな住まいを
ぜひこの目で見てみたい」
と明治村にある理髪店「喜之床」見学を楽しみにされているので、一日も
早く、私の庭でもある明治村へご案内できる日が来ることを、私も楽しみに
しています。
きっとその頃には、父との思い出も紹介されているのでしょうね。
こちらも楽しみです。
事務所の先生方が著名な裁判事件にいくつもかかわり
されていることを知りました。
ご相談に伺う際、事務所のドアをノックするときには
いつも少し・・・緊張します。
顧問のどんなエピソードが掲載されるのか、
拝読させていただくのが楽しみです。
事務所へは、ノックじゃなくて、インターフォンじゃない 笑
それとも、それも憶えていないほど、緊張してるってコト 笑
お互い中村先生の寄稿楽しみにしましょう!