磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

過去からの声が聞こえる

2011年10月02日 20時17分21秒 | オフ・タイム

父の一周忌が近づいていることもあって、昨日、今日と、遺品の整理に
明け暮れました。

両親共に、物を捨てない人だったので、父の品はもちろん、母の品も
しっかり残っていて、何度やっても片付きません。

冒頭の写真は、昭和29年に両親が結婚した時、工場の一角に新築した
スイート・ホームが完成した時のものです。
1階は当時の磯輪鉄工所の事務所。2階が二人の住まいでした。
もちろん昭和30年に生まれた私もここで幼年期を過ごしましたが、
事務所が手狭になったりして、幼稚園に入学する頃には、道一本隔てた
すぐ向かいに新しい事務所を作り、わが家もまたまたその2階へ引越し
ました。

もうすぐ築60年になる最初に住んだこの建物、実は今でも現存して
いるんです。

1階部分は、長らく物置などにも使っていたのですが、2階には、私は
もう何十年も上がったことがありませんでした。

この2階にも両親の古い衣服や布団があると言われて、当然、今の敷地
内に建っていて、毎日眺めているくせに、

 「そういえばあの2階があったんだ!」

と思い出すくらい、忘れていました。


これまで2回、下見をしていたので、今日はここの大整理に取り組み
ました。

50年以上前に住んでいた部屋ですから、それはそれは懐かしいもの
です。
まずは電気が付くかどうかを確認し、雨戸、窓を開け、風を入れつつ、
1箇所ずつ整理にとりかかりました。

するとまず、母の実家の加藤の家紋が入った布がかかったものがあり
ました。布をはがしてみると、畳1畳ほどの大きさで、高さも1m
くらいある、重厚なつくりの黒っぽいつづらがでてきました。

      

まさかこんなことをブログに書くと思っていなかったので、これは
イメージ画像で実物ではありません。埃のかかり具合はいい勝負ですが、
実物は長さがこの倍くらいはあります。

ふたを開けてみると、ミイラでも出てくるんじゃないかという雰囲気
でした。
こわごわ中を確認してみると、全部布団でした。

それ以外にも、昭和の初めに、祖父が考案した特許証書も額に入って
3枚出てきました。


本当に大変ですが、また磯輪家の過去を発掘するかのような気分でも
あります。

できれば、父や母が健在で、二人にこれらの品の由来を聞きながら
整理したかったな。

いろんな品を見ていると、私が子どもの頃の父や母の声が聞こえて
きそうな、不思議な気持ちになりました。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (acb)
2011-10-03 09:47:21
 磯輪さん こんにちは
まるで蔵みたいな感覚ですね。
そこで生活していたとなると・・なうかしいだろうな・・・
我が家にも蔵があるんですが・・・実は何があるのかぜんぜん把握できていません。
思い出と結びついていない・・・っていうのが面白くないですよね。
相続のたびに 中にあった貴重なものは消えて
世の中的にはそんなすごいものはなくなってしまいましたが
母がいるうちに確認しておこうかな
返信する
価値とは? (磯輪)
2011-10-03 18:18:52
 acbさん

世間一般的には価値はなくても、その人にとってだけ価値があるっていうのが、本当の本物だと思います。
いつも山歩きばかりせず、たまにはぜひお母さんと
一緒に蔵の整理をして下さい。
きっとacbさんはもちろん、お母さんにとっても生涯の
思い出になりますよ。
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