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父の一周忌が近づいていることもあって、昨日、今日と、遺品の整理に
明け暮れました。
両親共に、物を捨てない人だったので、父の品はもちろん、母の品も
しっかり残っていて、何度やっても片付きません。
冒頭の写真は、昭和29年に両親が結婚した時、工場の一角に新築した
スイート・ホームが完成した時のものです。
1階は当時の磯輪鉄工所の事務所。2階が二人の住まいでした。
もちろん昭和30年に生まれた私もここで幼年期を過ごしましたが、
事務所が手狭になったりして、幼稚園に入学する頃には、道一本隔てた
すぐ向かいに新しい事務所を作り、わが家もまたまたその2階へ引越し
ました。
もうすぐ築60年になる最初に住んだこの建物、実は今でも現存して
いるんです。
1階部分は、長らく物置などにも使っていたのですが、2階には、私は
もう何十年も上がったことがありませんでした。
この2階にも両親の古い衣服や布団があると言われて、当然、今の敷地
内に建っていて、毎日眺めているくせに、
「そういえばあの2階があったんだ!」
と思い出すくらい、忘れていました。
これまで2回、下見をしていたので、今日はここの大整理に取り組み
ました。
50年以上前に住んでいた部屋ですから、それはそれは懐かしいもの
です。
まずは電気が付くかどうかを確認し、雨戸、窓を開け、風を入れつつ、
1箇所ずつ整理にとりかかりました。
するとまず、母の実家の加藤の家紋が入った布がかかったものがあり
ました。布をはがしてみると、畳1畳ほどの大きさで、高さも1m
くらいある、重厚なつくりの黒っぽいつづらがでてきました。
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まさかこんなことをブログに書くと思っていなかったので、これは
イメージ画像で実物ではありません。埃のかかり具合はいい勝負ですが、
実物は長さがこの倍くらいはあります。
ふたを開けてみると、ミイラでも出てくるんじゃないかという雰囲気
でした。
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こわごわ中を確認してみると、全部布団でした。
それ以外にも、昭和の初めに、祖父が考案した特許証書も額に入って
3枚出てきました。
本当に大変ですが、また磯輪家の過去を発掘するかのような気分でも
あります。
できれば、父や母が健在で、二人にこれらの品の由来を聞きながら
整理したかったな。
いろんな品を見ていると、私が子どもの頃の父や母の声が聞こえて
きそうな、不思議な気持ちになりました。
まるで蔵みたいな感覚ですね。
そこで生活していたとなると・・なうかしいだろうな・・・
我が家にも蔵があるんですが・・・実は何があるのかぜんぜん把握できていません。
思い出と結びついていない・・・っていうのが面白くないですよね。
相続のたびに 中にあった貴重なものは消えて
世の中的にはそんなすごいものはなくなってしまいましたが
母がいるうちに確認しておこうかな
世間一般的には価値はなくても、その人にとってだけ価値があるっていうのが、本当の本物だと思います。
いつも山歩きばかりせず、たまにはぜひお母さんと
一緒に蔵の整理をして下さい。
きっとacbさんはもちろん、お母さんにとっても生涯の
思い出になりますよ。