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秋に行ったISOWA親睦会の懇親会。
この時、同じテーブルだったTASUKEビトのT社のT社長(下の写真の後列右から二人目)が
名古屋市瑞穂区の堀田から参加してくださってるので、
「同じ堀田にあるN眼科ってご存知ありません?」
と尋ねました。
残念ながらTさんは知らなかったけど、想定外の方向から、
「エー、N眼科さんですか メッチャよく知ってます」
磯輪社長とどういう関係なんです?」
と声が上がりました。 たまたま同じテーブルだったD社のNkくん(同じく後列いちばん左)です。
「Nkくん、知ってるの 私の、名大附属中学の同級生がやってるの」
「エー、S子先生ですか 」
「そう、N.S」
「エー、私、家業を継ぐ前の仕事が、医療機器の専門商社で、
N眼科さん、S子先生には、とっておお世話になったんです!」
いや~、私の身の回りでよく起こることではあるけれど、世の中って、本当にどこでどう繋がってる
のかわかりませんね~ その中でも、このつながり方は極めてレアなパターンです。
同級生だったNさんとは、忘れられない思い出があります。
40数年前、東京の赤坂見附の交差点を渡ろうと信号待ちしていて、ふと、横を見たら、
隣にNさんがいたんです!(彼女と話をする時は、『さん』づけでは呼びません。
中学時代同様、敬称略で『N』です。
彼女は優秀だったから、附属高校へは進学せず、別の高校へ移って行ったから、中学の卒業式
以来だったかもしれない。 だから消息は知らず、お互い 「エー、どうしてここに 」でした。
当時、私は赤坂のトーメンで働いていて、赤坂見附から地下鉄に乗って、営業に出掛けるところ
でした。 彼女は厚生省に勤務していると聞きました。
その後、彼女は役所を辞めて、名古屋に戻り、40歳過ぎてから、堀田でお父さんがやっていた
N眼科を継ぎました。 大学は、名市大医学部の小児科卒なのに、もう一度、眼科を学び直したって
いうから、その根性たるや、すごいよね。
で、20年くらい前から、私とツノ坊の眼科のホームドクターになってもらっています。
そこで早速、Nさんに電話をして、三人で食事会を催すことにしました。
NさんとNkくんは、10数年ぶりですが、会うなり、
「S先生、変わってませんね~」
「Nkくんも変わってないけど、髪型が変ったかな」
こんな感じで始まりました。
私は、Nさんのことも、Nkくんのことも、それなりに知ってるけど、二人のやり取りを
聞いてると、私の知らなかった二人の一面を知ることができ、とても興味深かった。
だって二人は、以前、顧客のライトマンと担当営業マンという関係だったわけだから、
今の私とNkくんの鏡映しですから。 またNkくんにしてみれば、まったく別の職場での顧客だった
二人の中学時代の様子を知ることができるって、ちょっとヒミツを覗くようで、好奇心をくすぐる
ことだと思うな(笑)
NkくんがN眼科の元ベテラン婦長さんにもすごく可愛がってもらっていたと聞いて、彼の人柄と
他人の懐に深く食い込む努力が、彼の営業力を生み出していることがよくわかりました。
さすがです
ただ三人共通しているのは、しばらく他人の飯を食った後、家業を継いでいること。
これがまた話に深みをもたらしてくれました。
会場は、人里離れて、さらに表通りから奥に入った、どう見てもこんなところにレストランが
あるとは思えないような場所にある、「隠れ家過ぎる隠れ家」という民家フレンチレストラン
(『古民家』ではなくただの『民家』とオーナーが言ってます)なので、事前に二人が道に
迷わないよう、
「ホントにこんな場所にあるのかと思うような場所だからね」
と念を押していました。
ところがNさん、高台に建つお店の目の前の崖の下のけもの道に間違って入ってしまいました。
でも、
「磯輪くんが本当にすごい場所って言ってたから、これでいいんだと思い、
クルマ1台すれすれの細い道でこぼこ道をゆっくり入っていったの。
そしたら行きどまりになってしまい、とてもUターンできないので、
仕方がなく、30分くらいかけてバックのままゆっくり脱出した」
って、30分ってホントかよ。
そんな場所にあるお店ですが、結構繁盛してるです。 すかさずNkくんが、
「今なら、リピーターや口コミで予約が入るけど、開業した当初、
どうやってお客を集めたんでしょうね?」
これまで数回、利用してるけど、そんなこと思いもしなかった。
Nkくんの目のつけどころに、またまた感心。これも彼の営業センスなんでしょうね。
マジで、勉強させてもらいました。
最後にオーナーシェフが挨拶に顔を出してくれたので、この質問をぶつけてみました。
当時は食べログのようなサービスなどまだ存在せず、もちろんソーシャルメディアなどあるはずも
ない時代。おまけに数年前まで、表の通りですら未舗装部分が残っていた峠道。そこから今でも
未舗装の道に入った奥にあるこのレストラン。 夜など、肝試しみたいな雰囲気です。
今となっては、見晴らし、周囲の環境、緑の木々と非常に価値ある立地だけど、開業当時は
最悪だった場所。 それでも、やり方によって人は集められ、営業できるんですね。
これも勉強になりました。
てな具合で、実に盛りだくさんの異色の組み合わせの夕食会でした。
N、Nkくん、企画に賛同して、参加してくれて、ありがとう。
とっても楽しかった。また来年!
N眼科のSk先生との再会とH社長との楽しい会食であっという間の時間で今年の一大イベントになりました。
このような機会をいただきましたことに心よりお礼申し上げます。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
あの時、よく、声をあげてくれました。
あれがなかったら、この場は無かった。
それにしてもNkくんは根っからの営業マンだね。
感心しました。勉強させてもらいました。
またね。