磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

『どうする? 日本企業』

2011年11月10日 22時09分40秒 | こんな本読みました

著者の三品和広さん(この方も、現在は神戸大ですが、出身は一橋です。
本当に今の日本の経営学は一橋が牽引していて、卒業生として誇らしい
です)が、この本のあとがきで、

 「『読み始めはリラックスモードで、読んでいる途中で
   正座になって、読み終わる頃には机の上で線を引いて
   いる』という読者イメージを目標に」

書いたとありますが、私は、冒頭から線を引き引き、読みました 笑


今の世の中の流れに「ちょっと待った」と投げ掛ける、従来とはちょっと
異なる視点を提供してくれたすばらしい本でした。


クオーツ革命というイノベーションで世界の腕時計市場を席捲した
セイコーが、結局今ではスイス勢の後塵を拝しているのはなぜか?

腕時計が正確に時を刻むものから、男性が身に付けることを許された
最高級の宝飾品に変わったのです。

時計屋@大阪のYくんが聞いたら、大喜びしそうな話ですね。


ピアノ業界では、巨人スタインウェイに挑戦したヤマハは、なぜ敗れた
のか?

すべてのピアノメーカーがスタインウェイのコピーという位置付けに
なってしまった。


近年のグローバル信仰は正しいのか?

日本も戦後国益最優先政策を貫いてきた。
主戦論は玉砕につながりかねない。


だから、歴史に残る発明を、一からやり直そう。

 「成長は結果とするもので、目標は、
  『事業活動を通して世の中にもたらす変化』」

 「自社の『やりたい仕事』を精密に定めることこそ、
  経営戦略の第一歩となるのです。
  それは、集団が合議で決めることではありません。
  卓越した個人の心の叫びに従うものなのです。」


そうなんだよね、やっぱり、まずはトップが

 「コレをやりたい!」

と旗印を挙げ、それに賛同した人が仲間となって、世の中に、業界に
変化をもたらすんだ。


 「志なきコンフォーマンス(顧客の期待を裏切らない
  程度の品質で市場を取りに行くこと)は空しい」

やっぱり大義なんだな~ 



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2 コメント

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Unknown (スコラの高橋)
2011-11-14 08:26:02
大義ですね。

私も同感です。

確かに、一橋派はすごいですね、
ちなみに私は、米倉先生ファンです。
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買いましたよ (磯輪)
2011-11-15 10:20:23
 高橋さん

『創発的破壊』、長野さんの本と一緒に買いました。
でもさすがにまだ読んでません。
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