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朝起きて、時間が経つにつれて、天気が急速に回復し、ホテルを出発する前には
快晴になりました。
今朝は、まず大原の三千院へ向かいました。
オフシーズンということもあり、とても静かで、落ち着きのある中、見学でき
ました。
もう一箇所どうしても今回行きたかったところがあるので、早々に大原を発ち、
午後は嵐山を目指しました。
ここで自転車をレンタル。それもただの自転車じゃありませんよ。電動アシスト
付きの自転車。
こぎ出してみると、これが何と楽なこと。
「いいね~」
などと言っている内、段々それほど楽ではなくなってきました。
でもツノ坊は相変わらず、
「これすごいね。こわいくらい。勝手に進んじゃう」
思わず、
「やっぱりツノ坊はスポーツクラブの体力測定で『強い』だけあるね。
オレはまだまだだな~」
とツノ坊が、
「何か変じゃない?」
「あ、電動アシストの電源入れてなかった!」
早速スイッチオンすると、ぶったまげました。体が置いてかれるんじゃないか
と思うほど、自転車が勝手にグイッと前に進んじゃいます。
「これすごいね。こわいくらい。勝手に進んじゃう」
これって、最初にツノ坊が言ったのと、まったく同じセリフじゃないか!
「だったら最初の頃、『楽~』っていそチャン言ってたの何だったのよ!」
「う~ん」
あれもスポーツクラブでのトレーニングのおかげだったでしょうか。
行ってなければ、たとえ最初だけでも、電動アシスト無しで「楽~」ってこと
にはならなかったんだろう。ということにしておいて下さい。
話を元に戻して、ツノ坊が今回どうしても行きたかったところへ、『グイグイ』
自転車で向かいました。
目的地は、奥嵯峨にある祇王寺です。
ツノ坊が、ひとみや光の先生から勧められて読んだ『平家物語』の中で、
京の都で平清盛に寵愛された白拍子 祇王が清盛に捨てられた後、
「萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
いずれか秋に あわではつべき」
と歌って、尼となってこの地に落ち延びました。
「そのお寺をぜひ訪問したい」
ということで、訪れた祇王寺。
嵐山は平日というのに、ものすごい人出(と私たちは思いましたが、渡月橋の
袂のお店のおっちゃんによれば、「ピーク時は夜明けと同時に歩けないくらい
の人出だよ」)でしたが、ちょっと嵯峨野に足を踏み入れるだけで、静寂の
世界が。
嵯峨野の山に分け入ったところに、山を背負ったようなかたちで立つ祇王寺は、
今回訪問した中で紛れもなく最高でした。
この寂しい庵で、800年以上の昔、二十歳そこそこの祇王がどんな気持ちで
暮らしていたのか。庭の景色のすばらしさと、その悲しい思いがとても対照的
に感じられました。
冒頭の写真は、平等院で自分で手を伸ばして撮ったツノ坊とのツーショット
です。自分のリーチ目いっぱいとは言え、あまりのクローズアップショット
で、さすがの私の恥ずかしいので、小さ~くしてアップしました。
そこんとこ、よろしく。
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