Ｆ１とフットボール

５月１日

ブラジルのサンパウロというヒントで、この写真がどこかすぐ
分かる人は、相当な通か、我が社の遠藤君くらいだと思います。
（聞いちゃったよ、遠藤君　フフフ…　）

ブラジルと言えば、フットボール、そしてＦ１のセナ。
この公園のようなところ、実はここはセナのお墓なんです。

　「こんなお墓あり？」

と思うかもしれませんが、れっきとした市営のお墓です。
多くの人が眠る中、セナも一緒に眠っています。

　　　　　　　　

これがセナのお墓です。芝生にこういうプレートが埋め込まれて
います。

　　　　　　　　

他の人も同じです。ただ広い墓地でも、さすがセナ。
後から亡くなった他の人を差し置いて、唯一生えてる木の木陰に
なるこの墓地の一等地に位置しています。

たまたまこの日は、朝６時にサンパウロに到着したんですが、体調
抜群だったので、夕方からのお客様とのディナーにさきがけ、南米
での我が社の代理店を務めてくれているアンドレにサンパウロ市内を
案内してもらいました。

その中のひとつが、このセナの墓地。それがまた、偶然にもこの５月
１日はセナの命日だったんです。実に奇遇ですね。　

ブラジルの英雄　セナだけあって、彼のお墓は一年中花が絶えない
そうですが、今日はまた特別。地元の熱烈なファンが命日を偲んで
お墓参りに来ていました。

　　　　　　　　

この写真では左から二人目、一番上の写真では一番左でかがんでいる
人を見て下さい。ブラジル国旗を背中につけて、セナそっくりの
レーシングスーツを身に着けているでしょ。これ子どもじゃなく、
大人ですよ。さらに中央の子どももレーシングスーツ。こういう
いでたちで、聞いてみれば、毎年命日に墓参しているんだそうです。
亡くなって今年で１３年だそうですが、今でもこうしてお参りに来る
人がいるっていうのは、すごいですね～

お墓参りと言っても、あんな格好でお墓の周りで記念撮影したりして
いるのを見ると、ちょっとしたお祭り気分かと思うけど、みんな
ちゃんと十字を切ってお祈りしていました。案内してくれたアンドレも
やっていましたよ

でも亡くなった人が眠っている上を土足で踏みつけて歩くっていう
のが、どうにも妙な気持ちで、罰が当たるんじゃないかとヒヤヒヤ
してました。


さてそれからもうひとつのフットボールです。

サンパウロといえば、アンドレの大好きなパルメイラス。

　　　　　　　　

次がコリンチャンス。

　　　　　　　　

そしてサンパウロ。

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　
その中のコリンチャンスがホームとして使っている市営スタジアムに
連れて行ってもらいました。

　「４万人くらいしか入らない小さなスタジアム（！）」

だそうですが、自然の谷を利用して作られていて、左右のスタンドは
谷の両側の斜面の上に乗っかっているそうです。

本当は入り口だけしか入れないけど、

　「わざわざ日本から来た」

と言ったら、

　「わかった」

ということで、一番上まで入れてもらいました。

　　　　　　　　

これだけでも、なんかとってもワクワクしちゃいます。
単純ですね～

スタジアムの外には、このピッチで達成された数々の記録の記念碑
があり、その中には、

　　　　　　　　

あの偉大なペレが１９５７年５月から６９年１１月で達成した
１０００ゴールの内、このスタジアムで１１５ゴールを上げた
などというのもありました。

ブラジルの男性って、イタリア男性と同様、フットボールと
レースには目がないってことが、今回よ～く分かりました。