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5月2日
今回の出張のメインエベントの日がやってきました。
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大事な商談の日です。
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前夜、そのお客様たちと和やかに夕食
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かなり安心して臨んだのです。
最初は技術的な話、肝心の商談の周辺部分の話から入りました。
するとそこへ、社長のお母様がやって来ました。
2年くらい前だったでしょうか、来日して、ご注文を頂いた時、
ハンドバッグから小切手帳を取り出して、小切手を次から次へと
サインして、合計○億円の支払をした張本人のお母様です。
ガッチリ金庫の鍵を握っているお母様です。
でもお母様の乱入(?)にもかかわらず、話は順調に進み、いよ
いよ最終交渉部分へ突入。
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その途端、急に様子が怪しくなりました。
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お客様からとても強硬な要求が!
「こりゃあ困った。大変なことになった・・・」
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だってこの契約のためにわざわざブラジルまでやって来たんですから。
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「これが契約できなかったら、日本に帰れない。
昔のブラジル移民みたいに、祖国にはもう戻れない~
どうしよう・・・」
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きっとお客様も見ていて分かったんでしょうね。
「ちょっと席を外そうか? ゆっくり相談したらいい」
と言い残して、お客様たちみんなミーティングルームを出て行って
しまいました。
さあ、それからが大変。内輪で悩みました。
そんなこんなで、一体何時間経ったでしょうか(実は何時間なんて
ことはありませんでしたが)、その間、例のお母様が我々に、最初は
コーヒーを入れてくれ、二度目には私に日本茶をサービスしてくれ
たりしました。
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そうして悩んで悩んで、我々は意を決し、お客様に入ってきてもらい、
その結論を伝えました。
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するとどうでしょう、思いもかけずすんなりとその提案を受け入れて
下さいました。
「おお、神様、仏様、セナ様」
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って感じでした。
こうして無事とっても大きな注文の契約書にお互いサインをして、
めでたし、めでたし。
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最後に記念の写真撮影となりました。
もちろん例のお母様も一緒ですよ。
この2年間くらい、日本、アメリカ、ブラジルと三者が一丸となって
取り組んできた大きな案件がこうして無事契約となりました。
おかげで、こうやって日本に帰ることができたって次第です。
ありがとうございました。
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そしてこれからは立派な機械をきちんと作り、据付、お客様に喜んで
頂ける様、みんなで力を合わせましょうね。
ヤルゾー!
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それはビックリです。しかもハンドバッグの中って
いうのが2度ビックリですよ。
お客様からの集金日でお手形を頂戴しても
緊張してしまう自分が情けなく思います。
無事に契約が終って良かったですね。
かっこいいなぁ~。社長はやっぱりTOPセールスマンなのですね。さすがです。
読んでいてドキドキしましたが、ハッピーエンドで良かったです。なんだかぼくも元気になりました。
明日もがんばろーっと。
その時は、
「これ本当に大丈夫?
偽物じゃない?」
と正直疑いました。
私はたいしたことありません。
これまでしっかり努力してきてくれた、
ISOWAアメリカのTom他一同、南米地区の代理店のアンドレ、貿易グループの
面々、そしてこれを支えた技術、製造のメンバー、みんなの汗の結晶です。