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11月に『いにしえのご縁の復活』として紹介した名古屋学芸大学の
院生のYくん。
彼が先日わが家にやって来て、
「やっとあの時の写真を集めた展覧会が開かれることに
なりました」
と案内状を持参してくれました。
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「磯輪さんのお宅のご近所の人生の大先輩の方々に
モデルをお願いしたので、年配のモデルのみなさんが
足を運びやすいよう、この近所の会場を取りました」
会期が今週末までだったので、ツノ坊と二人で出掛けました。
会場の入り口で、ニコニコ笑っている女の子がいると思って
いたら、何と当のYくんでした。
会場には30人くらいの男女の老人のポートレイトが飾って
ありました。
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どなたも自然な表情をしています。ツノ坊が、
「みなさん、笑っている訳でなく、普段どおりの
表情だけど、こういう表情の写真を撮るのって
難しいでしょ?」
と聞くと、
「『笑って下さい』ってお願いすると、作り笑いに
なってしまい、かえって不自然になります。
だからいつもどおりの自然な表情が一番だと
思うんです。
ただ自然な表情ってのが、一番難しいかもしれ
ません。最初はみなさん戸惑いますが、徐々に
自然な表情になっていきます」
もちろん、父の写真もありました。
いつも会社で見ていた経営者としての表情、様子ではなく、
どこにでもいる83歳のおじいさんですね。
それがまたいいのかもしれません。
父がフラッと帰ってきたような気持ちでした。
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