奇跡ですね

こうして予定通り８時に中尊寺の駐車場に到着しましたが、他に車は見当たり
ません。

係の人もまだ準備できておらず、慌てて、

　「参観は８時半からですが・・・」

　「はい、知ってます。
　　でも参道を歩いたり、金色堂以外であれば
　　参拝できるんですよね？」

　「もちろんです」

　「時間の余裕が無いので、早めに到着して先に
　　金色堂以外を見学しようと思って」

　「そりゃ～いい」




ということで月見坂と呼ばれる参道を歩き始めようとしたら・・・

　「これ、磯輪さん・・・？」

と思ったＩＳＯＷＡビト以外の方へ。これは一緒に行ったわが社の東京営業所の
Ｓくんです。　

そうそう、Ｓくん、長らく『彼女募集中』ですので、希望される方がいれば
ぜひご一報下さい。

　「そんなこと言ったって、こんな小さな写真じゃ
　　さっぱり分からない！」

失礼しました。ご希望に応えて（誰も希望していないかもしれないけど）、

　　　　　　
　　　　　　

あ、しまった！　間違えました。　この人は中尊寺の大日堂のご本尊の
大日如来さんでした　笑


肝心のＳくんは、こちら、



なかなかハンサムでしょ。早稲田大卒の３２歳です。よろしく！


で、話を元に戻して。
月見坂をスタートしようとしたら、

　　　　　　

参道の脇にこんなものがありました。
靴に巻く縄の滑り止めです！　
さっそく、二人そろって、靴に巻きました。
ウソです　

でも月見坂を歩き始めたら、すぐに分かりました。
ものすごい坂なんです。坂って言うより、山登りしてる感じです。

ただ、この日は、最高気温でも氷点下というとても寒い日でしたが、快晴で、
前日は温かかったので、参道には雪や氷はほぼ無かったので、滑り止めが
無くても大丈夫でした。

坂が超きついのは最初のしばらくだけで、あとは普通の坂になり、ホッとです。
だって１５分間ずっとこれだったら辿り着けないですよ。

詳しく調べると、金色堂の近くまでいける坂の上駐車場もありましたが、
やっぱり参道を歩きたいので、ふもとの駐車場を選んだんです。


いくつかのお堂をながめながら、



本堂に着きました。
とても堂々たる建物です。
お堂の中にも入ることができます。
戸を開けてみると、



すばらしい。すばらしいです。


こうしてあちこち見学しながら、ちょうど８時２５分頃に金色堂に到着
しました。すばらしいプランです。

ここで、参観券を購入するのです。
ということはですよ、ここまで、本堂も含めて、無料で参拝できるんですよ。

８時半に窓口がオープンすると同時に参観券を８００円で購入しました。




さて、これが金色堂か～
しかしとても由緒ある建物には見えないし、ちっとも金色じゃない、
どちらかというとコンクリート製の様にも見えます。

どうしても合点がいかず、係の女性に、

　「あれが金色堂なんですよね？」

と尋ねると、

　「あの建物の中に金色堂があります。
　　あの建物は覆いの建物なんです」

　「あ、そういうことですか・・・」

　「昔はあちらにある建物の中に入って
　　いました」

と言われる方に目をやると・・・



旧覆堂と言うそうです。

　「でも金色堂を見る前に、讃衡蔵（さんこうぞう）で
　　解説のビデオを見ることをお薦めします」

時間が無いので、どうしようか迷いましたが、アドバイスに従って讃衡蔵に
入り、５分くらいのビデオを見ましたが、これがとても良かった。
これを見なかったら、金色堂の良さ、すごさが分からないままだったと
思います。
プロのアドバイスにはやっぱり耳を傾けた方がいいですね。
アドバイス、ありがとうございました。


さて金色堂とご対面です。
金色堂内は写真撮影が一切禁止されているので、写真はありません。

で、感想は、『奇跡』です。
だってこの金色堂、１１２４年に建てられたものですよ。
屋根だけは違うものの、あとは床も天井もすべて金。
それが９００年後の今も、こんなにすばらしい状態で現存してるなんて。
これを『奇跡』と呼ばずして、何と呼ぶ！

金ピカだけど、決して悪趣味じゃない。
すごく上品な金ピカ。
圧倒されます。

おまけに早起きは金ピカの得。
金色堂とご対面しているのは、私とＳくんの二人だけ。
二人占めです。
『金』だけに、とても贅沢でしょ　笑

ビデオによる事前学習のおかげで、細部にも目をやって、確認でき、
十二分に鑑賞できました。

日本にある建造物で、この金色堂は最高峰だというのが私の感想です。


急ぎ足で駐車場に戻ると、平泉出発時刻までまた３０分ほど時間が
あります。
そこで平泉のもうひとつの名所　毛越寺　へダッシュ。



こちらは期待はずれでした・・・