磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

無事出てきました

2010年10月25日 20時42分40秒 | オフ・ビジネス

朝、ツノ坊に、

 「出られなくならないように祈っててね」

と告げて、家を出ました。

向かった先は、東京の府中刑務所。
アタックスさんの大武ゼミの課外授業として見学させてもらいました。




武蔵野線の北府中の駅を降り、正門に向かいますが、とても刑務所への道とは
思えない、整然としたアプローチです。
この辺りは、刑務官他、関係者の官舎などがあるエリアなんです。

そして一番奥に見えるのが、刑務所の事務棟です。とてもすてきなビルです。

入り口の前に張られたテントの中に、2列に整列して、いよいよ所内へ入ります。
この先は、カメラはもちろん、携帯電話も持ち込み禁止。

まずは会議室で調査官の方から当刑務所の概要について説明を受けました。
それによると、ここ府中刑務所は、凶悪犯を収監するところで、入所回数は平均で
4.5回、最高で32回。

また3000人の受刑者の内、450名が外国人。45カ国、38の言語へ対応
しているそうです。そのために民間業者に通訳を派遣してもらっています。

中では受刑者は、土日、祝日を除いて、毎日朝8時から夕方5時まで作業を行い、
平均で2700円、最高では2万円の作業報奨金を受け取ります。でも日給じゃ
ないですよ。月給ですよ。


こんな説明を受けて、さあ、いよいよ、その内部へ。
刑務官の方たちでも、ここを通る時は、静脈スキャン、パスワード、鍵の3点
セットをクリアしないと、中へは入れないとのこと。

日中、作業に出ている受刑者の監房を見学している私・・・



共同部屋は15畳に定員6人。ただ定員オーバーのため一部8名という部屋も
あり、外国人房はベッドです。

朝、夜は、部屋で、昼はみんなそろって食堂で食べます。

希望すれば、自分の好みの新聞や雑誌、漫画を講読することもできるし、各部屋
に小さい旧型とはいえテレビまで備わっています。見られる番組は刑務所側が
指定した番組だけとはいえ、驚きでした。

ただ暖房は廊下にところどころ配置される石油ストーブのみ。
もちろん冷房もありません。



お風呂も見学しました。
入浴は、1回15分、週3回。時間厳守です。
いろんな注意事項が掲示されていましたが、もみあげの長さにも制限がありました。


外では、グループ毎に定められた時間に、グラウンドで1日30分運動の時間が
あり、ジョギングしたり、体操しています。ただ監視は二人だけで、のんびりと
した雰囲気すら感じます。


作業所では、縫製、金属加工、印刷、製本、製袋、自動車整備などを行っています。

図書室もあり、本の貸し出しも受けられます。


所内の印象は、清掃が行き届いていて、整然としていて、建物もゆったりと配置
され、緑も多く、開放的で、小学校に来たかのようで、刑務所というイメージ
からして、拍子抜けの気分でした。


最高齢は86歳で、病気を患っていたり、介護が必要な受刑者も多く、治療費が
かさむそうで、これは塀の中も、外と同じ状況です。
いろんな経費を試算すると、

 「正確な数字は出しにくいが、受刑者一人当たり年間250万円掛かって
  いるんじゃないかと思います」


出所時に入所中の感想を書かせるそうですが、「最も大変だったことは?」と
いう質問に対して一番多い回答は『人間関係』。
これも、企業と同じですね。


その後無事社会復帰できたので、全員で喜びの記念撮影。



外に出て、改めて刑務所を眺めて見れば、



高い塀が・・・ 

この中には元社長という人もいるそうです。脱税。

我々は見学だったから、すんなり出られたけど、本当に入ったら、出るのは大変です。
やっぱり法は守らなきゃね。


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