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昨日紹介した日経新聞のページをもうちょっとめくっていったら、
こんな記事にも出会いました。
『真の働き方改革』
ここのところ特に声高に叫ばれている『働き方改革』。
仕事の生産性を上げ、無駄な仕事は止めて、働き過ぎを改め、ワーク・
ライフ・バランスを実現しよう!
私は、これにず~っと違和感を覚えているんですが、このコラムを書いた
『最適人』さんも同じようなことを訴えているのかと思ったのです。
「生産性の向上や効率化だけでは、働き方に関する
本質的な課題は解決されない」
まったく同感です。
たまたまNHKの朝ドラ『べっぴんさん』の今日の放送が、1970年の
大阪万博のエンディングの場面でした。
「戦後と比べ、物は本当に豊かになったけど、
これでいいんだろうか・・・?」
ここからドラマはどんな風に展開していくのか分からないけど、少なくとも
1970年よりさらに半世紀を経て、物質面ではさらに、さらに豊かに
なっているはずです。
生産性だって、ものすごく向上してる。
それなのに心は満たされない。
だから
「働き方改革とは、仕事も含めて心の豊かさを実現するような、
人々の幸せづくりのための『生き方改革』に向けた手段であると
考えなければ、問題の本質は解決されない」
その通りです。
でもそんなこと、1970年の頃から思っていた人だっているんです。
今さら、目新しいことでもなんでもない。
生産性を向上して、無駄を削減して、早く仕事を終え、余暇を楽しむ
ことが本当に心の豊かさにつながるのか?
私は、目先の生産性が多少低下しても、ムダを許容する働き方こそ、
真の『働き方改革』だと思うんだけどな~
オンとオフを切り分け、オンは効率一辺倒で黙々と働き、その分
オフでリラックス。それでトータルとして豊かな人生が送れるんで
しょうか?
オンとオフを明確に分けるんじゃなく、自分の人生を仕事とプライベート
二心のだ円と捉え、オンの時でも心の豊かさを感じられるギスギスし過ぎ
ない職場をつくる。これがこそ『真の働き方改革』だと思います。
だからこのコラムの前段は「そうだ、その通り!」と思ったけど、
後段は「ちょっとそれ違うんじゃない」となりました。
まして政府や役所が主導する『働き方改革』など、氷山の水面上の
中でもことさら上の上の部分だけを指しているに過ぎない。
やっぱり「氷山の下」ですよ。
と偉そうなこと言ってないで、少しでもISOWAで素敵な働き方が
実現できるよう頑張らなきゃ!
こちらのブログ記事、ウチの会社でも利用させていただいて
よろしいでしょうか。ぼくも、すごくモヤモヤしていたのですが、
磯輪社長のように、このようにわかりやすく説明する
ことができずにいました。
働き方改革について、社員のみんなに「こういう考え方で取り組もう」と
伝えていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今日の『べっぴんさん』で、
どう働くかは、どう生きるかにつながる
というとてもステキな言葉がありました。
まさに 二心の楕円 です。
なおこの言葉は、花王の元・社長である常盤文克先生から
教えて頂いた言葉です。
欧米系の文化、考え方かなと思ったりします。
(但し、海外でも役職が上の方になると、ONとOFFを厳格に
分けている方は少ないように思います)。
日本人である我々にはそれが羨ましかったりもするのですが、
彼らの考えに無理に合わせる必要もないかな、とも思ったりもします。
私にとっては、仕事とプライベートが緩く繋がっていて、
その二つ領域が互いに影響や作用を及ぼし合いながら、私の生活の
原動力になっていると考えた方がしっくりします。
欧米人と文化や考え方が異なる日本人には、こういった考え方の方が
しっくりくるような気がします。
だからこそ、近年「休みの取りやすさや給与(等)」といった指標では
一概に計れない、いい企業風土を希求する学生・若手が増えている
のかもしれません???
とてもステキなコメントありがとう。
> 私にとっては、仕事とプライベートが緩く繋がっていて、
> その二つ領域が互いに影響や作用を及ぼし合いながら、
> 私の生活の原動力になっていると考えた方がしっくり
> します。
「緩く繋がっている」っていい表現ですね。
ブログ上で行うこういうやり取りも、ISOWAの風土
改革の大きな推進力です。
一時の流行だったり、氷山の水面上という上っ面だけの
議論に惑わされず、ISOWAはISOWAらしく
自分たちの理念に忠実に進んで行きましょう!
ありがとう!