磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

働き方改革にも氷山モデル

2017年03月02日 20時41分05秒 | ISOWAの風土改革

昨日紹介した日経新聞のページをもうちょっとめくっていったら、
こんな記事にも出会いました。

 『真の働き方改革』


ここのところ特に声高に叫ばれている『働き方改革』。

仕事の生産性を上げ、無駄な仕事は止めて、働き過ぎを改め、ワーク・
ライフ・バランスを実現しよう!


私は、これにず~っと違和感を覚えているんですが、このコラムを書いた
『最適人』さんも同じようなことを訴えているのかと思ったのです。


 「生産性の向上や効率化だけでは、働き方に関する
  本質的な課題は解決されない」

まったく同感です。


たまたまNHKの朝ドラ『べっぴんさん』の今日の放送が、1970年の
大阪万博のエンディングの場面でした。

 「戦後と比べ、物は本当に豊かになったけど、
  これでいいんだろうか・・・?」

ここからドラマはどんな風に展開していくのか分からないけど、少なくとも
1970年よりさらに半世紀を経て、物質面ではさらに、さらに豊かに
なっているはずです。

生産性だって、ものすごく向上してる。
それなのに心は満たされない。

だから

 「働き方改革とは、仕事も含めて心の豊かさを実現するような、
  人々の幸せづくりのための『生き方改革』に向けた手段であると
  考えなければ、問題の本質は解決されない」

その通りです。 
でもそんなこと、1970年の頃から思っていた人だっているんです。
今さら、目新しいことでもなんでもない。


生産性を向上して、無駄を削減して、早く仕事を終え、余暇を楽しむ
ことが本当に心の豊かさにつながるのか?


私は、目先の生産性が多少低下しても、ムダを許容する働き方こそ、
真の『働き方改革』だと思うんだけどな~


オンとオフを切り分け、オンは効率一辺倒で黙々と働き、その分
オフでリラックス。それでトータルとして豊かな人生が送れるんで
しょうか?

オンとオフを明確に分けるんじゃなく、自分の人生を仕事とプライベート
二心のだ円と捉え、オンの時でも心の豊かさを感じられるギスギスし過ぎ
ない職場をつくる。これがこそ『真の働き方改革』だと思います。


だからこのコラムの前段は「そうだ、その通り!」と思ったけど、
後段は「ちょっとそれ違うんじゃない」となりました。

まして政府や役所が主導する『働き方改革』など、氷山の水面上の
中でもことさら上の上の部分だけを指しているに過ぎない。
やっぱり「氷山の下」ですよ。


と偉そうなこと言ってないで、少しでもISOWAで素敵な働き方が
実現できるよう頑張らなきゃ!



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こういうやり取りこそ (磯輪)
2017-03-04 20:46:18
 ISOWAビトさん

とてもステキなコメントありがとう。

> 私にとっては、仕事とプライベートが緩く繋がっていて、
> その二つ領域が互いに影響や作用を及ぼし合いながら、
> 私の生活の原動力になっていると考えた方がしっくり
> します。

「緩く繋がっている」っていい表現ですね。

ブログ上で行うこういうやり取りも、ISOWAの風土
改革の大きな推進力です。

一時の流行だったり、氷山の水面上という上っ面だけの
議論に惑わされず、ISOWAはISOWAらしく
自分たちの理念に忠実に進んで行きましょう!

ありがとう!
返信する
二芯のエンジン (ISOWAビト)
2017-03-03 23:06:42
ON と OFF を厳格に分け、「素敵な」人生を送るというのは
欧米系の文化、考え方かなと思ったりします。
(但し、海外でも役職が上の方になると、ONとOFFを厳格に
分けている方は少ないように思います)。

日本人である我々にはそれが羨ましかったりもするのですが、
彼らの考えに無理に合わせる必要もないかな、とも思ったりもします。


私にとっては、仕事とプライベートが緩く繋がっていて、
その二つ領域が互いに影響や作用を及ぼし合いながら、私の生活の
原動力になっていると考えた方がしっくりします。

欧米人と文化や考え方が異なる日本人には、こういった考え方の方が
しっくりくるような気がします。
だからこそ、近年「休みの取りやすさや給与(等)」といった指標では
一概に計れない、いい企業風土を希求する学生・若手が増えている
のかもしれません???
返信する
『べっぴんさん』 (磯輪)
2017-03-03 21:49:48
 永井さん、松田さん

今日の『べっぴんさん』で、

 どう働くかは、どう生きるかにつながる

というとてもステキな言葉がありました。

まさに 二心の楕円 です。

なおこの言葉は、花王の元・社長である常盤文克先生から
教えて頂いた言葉です。
返信する
ウチの会社でも (松田)
2017-03-02 23:19:38
磯輪社長
こちらのブログ記事、ウチの会社でも利用させていただいて
よろしいでしょうか。ぼくも、すごくモヤモヤしていたのですが、
磯輪社長のように、このようにわかりやすく説明する
ことができずにいました。

働き方改革について、社員のみんなに「こういう考え方で取り組もう」と
伝えていきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。
返信する
同感 (永井康仁)
2017-03-02 21:30:01
働くこと、プライベートを分けることに無理があるかもしれないです。同心円。という考え方、なんとなく感じがわかります。サピエンスが売れているのはそういうことへの見方なのかなぁ。
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