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一瞬、その場の空気が凍りついたかのような雰囲気になりました。
わが社のFくんが、海外からのお客様に、
「ファット・キロ?」
確か、こんな風に質問した時のことです。
とても通じそうにない英語ですが、これが運悪く、通じてしまったよう
でした。
そもそもこれ、何を聞きたかったか?
ブログだけを読んでいるみなさんには、なかなかイメージしにくいのですが、
そのお客様と会っている我々には、すぐピンと来ます。
だって、みんな、同じことを聞きたいと思っていたんですが、理性がそれを
尋ねることを思い留まらせていたんです。
それを、Fくんは、突然、本人に面と向かって尋ねるから・・・
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実は、Fくん、お客様の体重を聞きたかったんです。
その背景を分かりやすい例で説明します。
その客人が、私のBMW320に乗ることになった。
どの席が一番座りやすいかを考えた結果、助手席が一番楽かと思い、シートを
一番後ろまで下げ、背中もかなりリクライニングして、座ってもらうことにした
たけど、座り始めてびっくり!
「えっ! これじゃあ、車内に入りきらないんじゃないか!」
その瞬間焦りました。
結果として、体を折り曲げ、頭を傾げて、何とかギリギリ入ったものの、体が
シートから大きくはみ出して、シートベルトのはめ込み口が埋まってしまった
んです。
さて、話をFくんが質問した時に戻します。
その質問を傍らで聞いていた、お客様の同僚も、
「あれ、あれ」
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と焦っているようす。それもそうです。質問されたのは彼の上司だから。汗
当然のことながら、聞かれた本人も、虚をつかれた様子で、
「それについては『ノーコメント』」笑
そしてその先が良かった。
「学生時代はフットボールの選手だったから、とても
引き締まった体をしていたんだけど・・・
段ボール工場のオペレータは、工場中を走り回っている
から、こんな体型にはならないだろう。
でも私は、10年ほど前から、いい装置を作って、
それに慣れちゃったので、こんな体型になっちゃった」
と言いつつ、
「これからこういう装置が入ると、オペレータは工場内を
飛び回ることがなくなることのとても分かりやすい例
だな。早速このフレーズ使おう!」 笑
この喩えがいたく気に入ったみたいでした。
我われも、これからこの喩えをセールストークに標準化することに
します!
Fくんの超大胆な質問から『駒』でした。
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失礼しました。
私は、
How much do you weigh?
を使います。
weigh は weight の動詞形で、「ウエイ」と発音します。
英語力が無く情けないです。
失礼と思いつつどうしても聞きたかったのです。
私が今まで会った事のある人で間違いなくNO.1スーパーヘビー級でしたから。
正しくは“What is your weight?”ですかね。
それにしても楽しみな装置ですね。