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工場を巡回していたら、明らかにISOWAビトとは違ったユニフォームを着て、
作業している一団がいました。
「何だろう・・・?」
と思って近づいてみると、数ある工作機械の中の1台がオーバーホール中でした。
「これはいいチャンス。機械の内部構造が見られるぞ」
と思い、さらに近づいてみることに。
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機械のベースがむき出しになっています。
トップの写真でクレーンに吊られていたテーブルは、普段はこのベースの上に載っている
んですね。
この写真の左端に見えるテーブルは、トップの写真に写ってるテーブルをひっくり返した
ものです。
むき出しになったベースを観察していて、あることに気づきました。
ベースの上面が右側から左側に向かって下がっているんです。
ということはその上に載るテーブルも傾いていて、さらにその上にセットするワークも
傾いた状態で削ることになります。
普通に考えたら、水平にして削るのに、
「なぜわざわざ傾斜させるんだろう・・・?
それにそもそもそんな風に削ってたっけ?」
と思いつつ、ハタと気づきました 
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上面に角度が付いているんじゃないんです。ベースのそのものに傾斜がついているから、
上面を水平にするために右側を盛り上げているんです!
「じゃあそれは何のため?」
作業している中の責任者らしき人に、
「なんでこういう構造になってるんですか?」
と質問してみました。すると、
「切削時に冷却用のクーラントを流していて、今は取り外して
いますが、その受けが右側にあるんです。そこにクーラントが
流れ込むようにするためです」
なるほど、そういうことだったんですね。
傾いて見えたのは、目の錯覚だったんだ。一種のトリックハウスですね。
熱心に観察していた私を見つけて加工のIくんが話し掛けてきてくれました。
「テーブルを降ろしては、すり合わせして、また載せて、また調整し
ということをもう5回くらい繰り返しています」
それから英之さん、XXXXもありがとうございました」
とお礼を言われました。
Iくんは、労働組合の委員長も務めているんです。
はい、言われなくてもオレがやる です
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「ただ100周年だった今年、何が何でも赤チン災害もゼロを実現した
かったのに、もう少しというところで本当に初歩的なミス
が原因で
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もったいない事故が起こってしまったことが本当に残念だったな・・・」
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「そうですね。みんなもすごく意識が高まっていた
ので、残念でした」
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そうして「来期こそ、労働災害ゼロを実現しよう!」と労使、現場で強く誓い合いました。
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来期こそ、無事故無災害 実現しよう!
残念ながら労災が発生してしまいましたが、今期初めの厳しい予想、さらに日に日にコロナが近づいてくる中で皆が考え行動し結果を出す事が出来たと思っております。
来期も、自分と家族と仲間の笑顔が増えるように行動していきたいと思います。
このような時代、状況の中それぞれが考え行動していく職場環境を
これからも考えていきたいなと改めて思いました。
来期も皆が気持ちよく働けるように、
今出来ること、将来を見据えた行動を心がけていきます
さっそく昨夜、執行部で集まりました。
英之さんのお気持ち、仲間も家族が喜ぶことを確信しています。来期目前、労災ゼロや新たなスタートに向け一緒によろしくお願いいたします!
毎日、一生懸命に働いてくれいる仲間が、怪我をしている姿を見ると
とても辛いです。仲間のためにも、家族のためにも、労災が起きない
職場を作っていきます。
「みなさん、来期こそ労働災害ゼロを達成しましょう‼︎ 」
XXXX本当にありがとうございます。
きっと仲間も家族も笑顔になります!
また、工場での声かけ、お待ちしています。
ありがとうございました。