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しばらく前に新聞の広告欄で紹介されていたこの本。
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人口減少についてもう少し勉強しなきゃと思っていたので、広告に踊らされて
買ちゃいました。
「『少子高齢化』に対して、子どもを産みやすい
社会を作る」
というように語られることが多いけど、筆者によれば『少子化』と『高齢化』は
分けて考える必要があると。
バブルで雇用関係が一挙に悪化した時期、就職氷河期を迎えた大学生は正規社員に
なれず、非正規雇用となったため、経済的にも苦しく、子どもをつくったり、
結婚すらできないケースが増えた。
この世代は団塊ジュニア世代(1971~1974年生まれ)で、彼らが結婚
できない、あるいは結婚しないことによって、第3次ベビーブームは起きなかったし、
彼らが75歳以上の後期高齢者になる2042年には、低年金、あるいは無年金の
高齢者数がピークを迎えるんだそうです。
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それからもうひとつ。
すでに地方の過疎地では高齢化はピークを過ぎているけど、都会、特に東京は
これから急速に高齢化する。
これまでは地方から東京を目指す若者が多く、これが高齢化する東京都民を
補っていたけど、これからは東京への若い労働力の供給元だった地方に若者の
絶対数が減少してしまったから。
東京とて、都心以外ではすでに人口減少が始まっている。
しかしこれらの厳しい現実に対する、筆者の『日本を救う10の処方箋』は
興味深かったです。
「拡大路線でやってきた従来の成功体験と決別し、
戦略的に縮む」
玄人を唸らせるような『こだわりの逸品』で付加価値を高め、『少量生産・
少量販売』モデルへ転換する。
そうなりたいな~ そうなろう、ISOWAビトよ。
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