磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

テスト、テスト、テスト

2016年09月10日 20時22分49秒 | ビジネス・シーン

今日も土曜にも関わらず、関西のお客様がわざわざ生産テストのために来社
して下さいました。

このところ、こういうケースがとても多いんです。
今週だけでも3社目です。


みなさんが普通「段ボール」って聞くと、思い浮かべるのは、



縦、横、高さの比がこんな形の箱ですよね。
こういう段ボールらしい形の箱って、機械で生産するのは簡単なんです。

ところが、今日のお客様がテストしたかったのは、

      

こんな風に極端に細長くて、箱にした場合の高さが高い(つまり深い)段ボール
です。

今週いらっしゃった海外のお客様からテストを依頼されたのは、

      

細長く、深いだけじゃなく、平ぺったくもあります。
縦と横の寸法の比が大きく違い、精度のいい箱を作るのに、ものすごく難しい
のです。

おまけに普通、段ボールっていうと、断面が、



こんな三層構造ですが、この海外のお客様が指定してきたのは、



二種類の段山が組み合わさった5層構造の段ボールなので、きれいに折り曲げる
のがとても難しいのです。硬い(厚い)紙が難しいだけじゃなく、逆に柔らかい
(薄い)紙を使っている段ボールも、加工するのが難しいんです。


それ以外にも、



こんな箱。一見普通の箱のように見えますが、開いてみると、



こんなに縦方向が小さいのに、極端に横長の段ボールが必要だったり、箱の
高さが低い(深さが浅い)箱だったり。


こういう変形の段ボールを精度良く、かつ高速で精算することは従来のマシン
では不可能でした。

ところが近年のわが社の機械は、長年の段ボール工場の大きな悩みを解決
できるようになってきて、

 「ぜひ自分の目で見たい!」

と多くのお客様からリクエストがあり、連日の来社テストとなっています。


だからISOWAの工場は、変わった形の段ボール・ケースのショールーム
のようになっています。

毎回、毎回、変則的なケースのテストが続くので、

 「変形ケースが変則でなく、当たり前」

になってしまった感じがしています。


テストを見たお客様は異口同音に、

 「この段ボールケースの生産では、品質維持が難しく、
  いくらスピードを落としても、非常に多くの不良が
  出てしまっています。

  そのため全数検査を実施し、不良品を抜き取って、
  社外流出を抑えています。

  それが従来の倍の毎分150枚とか200枚で、
  こんなに高品質な製品が製造できるなんて!

  これなら安心して生産できる!」


そう語るお客様の目だけじゃなく、テストを司っているISOWAビトの
目も輝いています 



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました (S)
2016-09-11 01:01:02
本日は生産テストに立ち会っていただきありがとうございました!

お客様に喜んでいただきとても良い生産になりました

今後も、より一層お客様に喜んで頂けるよう技術を磨いていきます
返信する
素晴らしい‼️ (魔人ブゥ)
2016-09-11 17:04:37
1枚目と2枚目のお写真のような形状が
楽々生産できるようになるのはかなりの
戦力アップですよね。
相変わらず素晴らしい御社の技術力。
関西のメーカーさんと記載されておりましたが、同じエリアで脅威になってしまうと思うと…複雑な感じです(笑)
返信する
ご苦労様でした! (磯輪)
2016-09-11 20:12:44
 Sくん

連日のテスト運転への協力、ありがとう。
お客様が驚いてくれるのが、とても励みになるよね。
この先もよろしくね。
返信する
ちょっとディープに (磯輪)
2016-09-11 20:16:18
 魔人ブゥさん

日ごろ、段ボール屋さんがいかに苦労して、段ボールを
作っているかを、一般の人にも知ってもらいたいという
思いもあっての、この日のブログでした。

たかが段ボール、されど段ボール。

どんなものにでも、作る側しか分からない苦労っていうのが
あるんですよね。
もちろん段ボール以外でも。
返信する

コメントを投稿