磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

歴史の『重み』

2005年12月27日 21時52分40秒 | ビジネス・シーン

和歌山にニシコーダンボール様という我が社のお得意様が
あります。

春ごろ、私がここをお邪魔した時、昔から親しくさせて頂いて
いる同社のとってもニヒルな  北田次長から、

 「磯輪社長にいいものを後日プレゼント  するから、
  楽しみにしていて」

と言われました。

一体何が届くのだろうと、首を長~くして待っていたら、秋になって
ニシコー様を担当している我が社の大阪営業所の矢野君が、

 「社長、これです」

と言って、何やら重そうなものを大阪から持って来ました。

開けてみると、なんとビックリ! 大昔の我が社の銘盤でした。

 「これどうしたの?」

と聞くと、

 「ニシコー様で使って頂いていた昭和36年製の我が社のPM1型
  縦通印刷機があったんですが、3年前に撤去されました。
  その時北田次長から、
   『機械ごとそのままISOWA博物館に展示したらどう?』
  って言われたんですが、
   『そうなると、まずその前に博物館作らなきゃいけないから』
  ということで、
   『それならせっかくだから銘盤だけでも記念にはずして取って
    おこう』
  と次長が考えられて、銘盤を保管されていたんです。

  それを次長が、
   『せっかくだったら、磯輪社長にプレゼントしよう!』
  と思い立って、この3年間磨きに磨いて、ピカピカにして、
  私に持たせてくれたんです」

と矢野君涙ながらに語るんです。 

それを聞いた私も思わず・・・ ってほどではないんですが、
それでも正直感動しました。 

何がって、まず感動その1。昭和36年製の機械のものである。

感動その2。大きい。大きさは車のナンバー・プレートくらいある
んです!

感動その3。重い。あんまり重いので、はかりで測ってみたら
なんと2.55kgもありました!

感動その4。鋳物製。鋳物ですよ。銘盤なのに!

感動その5。メッキがかけてある。

感動その5。やっぱりこれが極めつけ。北田次長が私にプレゼント
しようと、3年かけてピカピカに磨いてくれた。 

さっそく我が社の相談役(私の父)に見せたら、

 「こりゃ、昔の機械に付けていた機械の銘盤だな(そんなこと
  分かってます)。それにしてもこんな重いもの付けていたの
  かな~? すごいな~!」

とまるで他人事のように、しかし本当に懐かしがって、喜んでいま
した。

これぞ本当の歴史の『重み』です。

わざわざ手間ひまかけて、ここまできれいにしてもらったものを
私にプレゼントして下さるなんて、北田次長、本当にありがとう
ございました。 


残念ながら北田次長の写真がないので、よければメールで送って
下さい。ご紹介しますので > 北田次長

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