
『卒業写真』誕生秘話 ・・・と言っても、私の卒業写真のことじゃありま
せん。
先日、テレビで放送していた、

荒井由美の『卒業写真』という歌の誕生秘話です。
この曲は、彼女の3枚目のアルバム『コバルトアワー』に収録されていたそう
です。
でも、つい、ツノ坊に、
「でもオレにとっての『卒業写真』はユーミンじゃなく、
あくまでハイファイセットの曲だからな~」
などとこぼしながら、番組を見ていました。
私は、荒井由美の声が嫌いで、彼女のアルバムは1枚も持っていなかったので、
よく知らなかったのですが、このアルバムの前に、『ひこうき雲』、
「MISSLIM』という2枚を発表していたけど、まったく売れなかった。
普通なら、まだ美大生で、1枚目が売れなければ、2枚目などありえなく、
まして2枚目も失敗となれば・・・
そんな時、彼女にとっての青い鳥、いや赤い鳥(?)がやって来ました。
当時人気だったフォークソング・グループ『赤い鳥』が解散し、その中の
三人が結成した ハイファイセット。
彼らから、
「荒井由美の歌を歌いたい」
というオファーがあったそうです。
ファイファイセットのメインヴォーカルは天使の歌声の山本潤子。
「彼女の美しい声は荒井由美の曲にピッタリ!」
ということで、提供した曲が『卒業写真』でした。

そして、この曲を含んだ彼らの1stアルバム『Hi-Fi set』。

どちらも大ヒット。私もこのアルバムを買った一人でした。
そこで荒井由美も自身の3枚目のアルバム『コバルトアワー』にこの『卒業写真』
をセルフ・カバーして発売し、ここからユーミンの伝説がスタートしました。
つまりハイファイセットはユーミンの大恩人だったんですね。
知りませんでした。
さらにもうひとつ。
『卒業写真』の歌詞です。
悲しいことがあると 開く皮の表紙
卒業写真のあの人はやさしい目をしてる
町でみかけたとき 何も言えなかった
卒業写真の面影がそのままだったから
人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかっって
話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう電車から見るだけ
あの頃の生き方を あなたは忘れないで
あなたは私の 青春そのもの
あなたは私の 青春そのもの
私はもともと音楽って、歌詞にはあまり興味がなく、曲中心に聴く性質なので、
この曲も、もちろんすらすらと歌詞は口ずさめるけど、厳密に歌詞を見つめた
ことはありませんでした。
だから当然のことの様に、
「学生時代の彼氏のことを懐かしがっての歌」
と思っていました。
でもこの曲が生まれた当時、ユーミンはまだ現役の多摩美大生。
ということは、この卒業写真は、高校の卒業写真でした。
そしてこの曲にはモデルがいたと言われているんだそうです。
彼女が通っていた、立教女学院の体育の先生というのがもっぱらの通説。
「そうか、体育の先生に憧れてたんだ~」
と思っていたら、インタビューを受けていた元同級生が、
「がっしりした体育の女の先生がモデルらしいです」
「! 女!」
そう言われてみれば、サビの部分の歌詞:
人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき 遠くでしかっって
元カレや、片思いの人に、こんなこと思うはずないか!
40年前から口ずさんでいた名曲にまつわるエピソード、とても興味深かったな~
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます