磯輪日記

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『卒業写真』 誕生秘話

2016年03月22日 21時43分56秒 | オフ・タイム

『卒業写真』誕生秘話 ・・・と言っても、私の卒業写真のことじゃありま
せん。

先日、テレビで放送していた、



荒井由美の『卒業写真』という歌の誕生秘話です。
この曲は、彼女の3枚目のアルバム『コバルトアワー』に収録されていたそう
です。


でも、つい、ツノ坊に、

 「でもオレにとっての『卒業写真』はユーミンじゃなく、
  あくまでハイファイセットの曲だからな~」

などとこぼしながら、番組を見ていました。


私は、荒井由美の声が嫌いで、彼女のアルバムは1枚も持っていなかったので、
よく知らなかったのですが、このアルバムの前に、『ひこうき雲』、
「MISSLIM』という2枚を発表していたけど、まったく売れなかった。

普通なら、まだ美大生で、1枚目が売れなければ、2枚目などありえなく、
まして2枚目も失敗となれば・・・


そんな時、彼女にとっての青い鳥、いや赤い鳥(?)がやって来ました。

当時人気だったフォークソング・グループ『赤い鳥』が解散し、その中の
三人が結成した ハイファイセット。
彼らから、

 「荒井由美の歌を歌いたい」

というオファーがあったそうです。

ファイファイセットのメインヴォーカルは天使の歌声の山本潤子。

 「彼女の美しい声は荒井由美の曲にピッタリ!」

ということで、提供した曲が『卒業写真』でした。

      

そして、この曲を含んだ彼らの1stアルバム『Hi-Fi set』。

    

どちらも大ヒット。私もこのアルバムを買った一人でした。


そこで荒井由美も自身の3枚目のアルバム『コバルトアワー』にこの『卒業写真』
をセルフ・カバーして発売し、ここからユーミンの伝説がスタートしました。

つまりハイファイセットはユーミンの大恩人だったんですね。
知りませんでした。


さらにもうひとつ。

『卒業写真』の歌詞です。


  悲しいことがあると 開く皮の表紙
  卒業写真のあの人はやさしい目をしてる

  町でみかけたとき 何も言えなかった
  卒業写真の面影がそのままだったから

  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかっって


  話しかけるように ゆれる柳の下を
  通った道さえ今はもう電車から見るだけ

  あの頃の生き方を あなたは忘れないで
  あなたは私の 青春そのもの


  あなたは私の 青春そのもの


私はもともと音楽って、歌詞にはあまり興味がなく、曲中心に聴く性質なので、
この曲も、もちろんすらすらと歌詞は口ずさめるけど、厳密に歌詞を見つめた
ことはありませんでした。

だから当然のことの様に、

 「学生時代の彼氏のことを懐かしがっての歌」

と思っていました。

でもこの曲が生まれた当時、ユーミンはまだ現役の多摩美大生。
ということは、この卒業写真は、高校の卒業写真でした。

そしてこの曲にはモデルがいたと言われているんだそうです。
彼女が通っていた、立教女学院の体育の先生というのがもっぱらの通説。

 「そうか、体育の先生に憧れてたんだ~」

と思っていたら、インタビューを受けていた元同級生が、

 「がっしりした体育の女の先生がモデルらしいです」

 「! 女!」


そう言われてみれば、サビの部分の歌詞:

  人ごみに流されて 変わってゆく私を
  あなたはときどき 遠くでしかっって

元カレや、片思いの人に、こんなこと思うはずないか!


40年前から口ずさんでいた名曲にまつわるエピソード、とても興味深かったな~


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