意外な効用

これから夏になると、ジリジリとした西日って嫌ですね。

その西日に対抗しようと、一番古い工場の一番西側でいつも作業しているＩ君が
西側の窓沿いに、全部で６つのプランターを使って緑のカーテンを作り始めま
した。

中央のふたつにはキューりを植えました。
キューリの緑のカーテンって初めて聞きましたが、これがＩ君の腕がいいのか
ものすごく立派な葉っぱをつけていて、

　　　　　　　　

もうこんなに立派な実までなっています。

しかしよく聞いてみると、Ｉ君、これまで植物を育てた経験は一切無いそうで、
思い立って、休みにホームセンターへ行き、お店の人にあれこれ聞いて、育て
方のパンフレットをもらって、自分で調べたり、会社の仲間で詳しい人に教えて
もらったりして、ここまで育てたそうです。

Ｉ君はわが社で唯一の資格を持った溶接士で、彼を指導してくれたＹ社の
Ｙさんがちょうど顔を出してくれていたので、一緒に記念撮影しました。

そのＹさん、キューリをしげしげと観察して、

　「本当に立派な葉っぱだな～
　　それに下枝（って言ってたと思うけど）をちゃんと払ったる。
　　これをしないと、モサモサになってまうからな～」

と、我が名古屋市長の河村たかし張りの名古屋ことばでＩ君の仕事（？）を
褒めまくっていました。

Ｉ君の楽しいところは、

　　　　　　　　

こんな風に、植物の生育の解説をイラストにしたり、キューリの苗一本ずつに、

　　　　　　　　

とか、

　　　　　　　　

っていう名前まで付けたりしているんです。

　「どうして『高橋尚子』と『優香』なの？」

って聞いたら、

　「名前を付けようと思った時に、たまたま脇にあった新聞に二人の名前が
　　出ていたからです」

それにしても、どうにも関係性に乏しいネーミングだね。こるとことはトコトン
こるけど、それ以外は無頓着っていうＩ君らしさがここでも爆発してる感じ
でした。


いつもユニークな活動を展開してくれるＩ君。今回もこれを始めて、

　「驚いたことに、いろんな人が立ち止まって、話し掛けて来てくれるように
　　なりました。今まで話したことのない人もです」

こういうのも風土改革に大きく貢献するんですね。


キューリ以外にもあさがおを４つのプランターに植えて、どんな緑のカーテンに
なるのか、今からとっても楽しみです。

しみじみと見ていて、ふと、

　「でもどうしてわざわざプランターに植えたの？
　　直に地面に植えれば良かったんじゃないの？」

と疑問に思い、尋ねてみると、

　「勝手に地面を掘っちゃいけないかと思って。
　　それに土も準備しなくちゃいけないので。

　　でも社長がそう言ってくれたので、思い切って聞きますけど、
　　この一帯の地面にいろんなもの植えていいですか？」

　「何でそんなこと私に聞くの？　大賛成だよ。　ぜひドンドンやってよ」

　「おお、Ｉ君、良かったな、社長の了解もらえたぞ」

とＹさんも一緒に大喜び。

これを見た、組立のＴ君も「真似しようかな」らしい。

Ｉ君が始めた緑のカーテンがＩＳＯＷＡの暑い夏を涼しくしてくれる、そんな
大きな活動に広がることを期待してます。

キューリの収穫も楽しみだね。
この先も、キューリのキューちゃんのお世話頼んだよ・・・

おお、そう言えば、高橋尚子もＱちゃんだった！！！
ここまでＩ君考えていたのか？