磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

『働きがいを生むスポンサーシップ』

2008年02月20日 21時33分31秒 | ISOWAの風土改革

昨日書ききれなかったスコラ柴田さんの講演及びその後の雑談時の感想です。

講演のテーマは、

   「働きがいを生むスポンサーシップ
     ~組織を進化させる価値観~」

今わが社ではMANZOKU調査隊というプロジェクトで「社員満足度とは?」と
いうテーマで議論してもらっているのですが、世界一社風のいい会社を目指す
ISOWAならではの社員満足度を考えるとてもいいヒントを与えてもらった
気がします。

それは、「働く喜びを日々感じることのできる組織の条件」についての柴田
さんの話でした。

 「問題が無い組織など無い。問題が見えやすく、社員一人ひとりが考える
  力を持って、それが発揮しやすい環境があり、その結果日々進化して
  いくこと」

 「今の状態を捉えて批判する人は一作業者。当事者というのは変化を
  捉え、大切にする人」

驚いたことに、スコラに入社したいとやって来る人の中にも、

 「スコラに入れば、そこはユートピアだと思って入ってくる人もいる」

そうです。柴田さん曰く、

 「何も問題の無い天国を想像してもらっては困るんです。そうではなく
  問題解決のサイクルが回りやすいことが大事なんです」

採用の場面で、学生と話していて同じようなことを感じることがあります。

「世界一社風のいい会社を作ろう」と言うと、ISOWAに入ればその環境が
黙っていても与えられると勘違いしてしまう学生が多いのです。
でも私が学生に言うのは、

 「社風というのは、そこにいる社員一人ひとりの言動の総和に過ぎない。
  世界一の社風っていうのは、与えられるものじゃなく、自分たちで作って
  いくものなんだよ。我々と一緒にそれを作っていこうと、思いが共有
  できる学生を採用している」
 
あてがい扶持の現状をどう評価するかではなく、日々より良い方向に変化して
いるか、またそういう方向に変えていく力があるかどうかが重要なんですね。

もうひとつ私の好きな次の言葉についてもこんな風に話してくれました。

 「社員(部下)の経営(上司)に対する信頼というのは、上の人が言うことと
  やることを一致させようと努力していることが重要」

そうだよね、直ちに何もかも一致させることができないってこともあるでしょ。
それくらい社員のみんなも分かってくれよ。全部一致しないからダメなんて
簡単に言うなよ。そんなんじゃなくって、日々理想と現実が少しでも一致する
ように努力することを評価してくれよ。

こういった私の気持ちを代弁してくれたような気がしました。

またその逆の

 「経営(上司)の社員(部下)に対する信頼とは、社員(部下)も考える
  力を持っているということを信じられるかどうかです」

これまた然り。私は信じてますよ。だから我慢するし、問いかける。みんなも
それに応えてくれる。こんなカッコいいこと言ってるけど、私も答えがわから
ないことがたくさんあるっていうことです。当然ですよね。

ちょうど講演後の質疑応答で、

 「中小企業には優秀な社員が入って来ない。だからどうしてもトップ
  ダウンでガンガンやるしかない」

というような意見があり、突然柴田さんが私に、

 「磯輪さんはどう思いますか?」

と振るんです。正直、指名される前、何だか嫌な予感がしてました。
で私、こんな風に答えました。

 「自分は社長ですが、特別優秀な訳でもなんでもない。
  ただたまたまそういう立場にあるから自分なりに努力しています。

  でもいつも思うんです。きっとAさんも、Bさんも、私と立場が
  逆だったら、同じようにやるんだろうと。
  結局人間なんて、そんなに能力の差なんて無いと思います。

  ただ立場、環境が違うと、そのアウトプットが違ってくるだけじゃ
  ないですか。
  だから社員のみんなにも少しでも働きやすい環境を提供すれば、社長
  くらいの力は発揮してもらえるんじゃないか。

  そういう風に自分の考え方が変わった時から、会社は変わり始めた
  ような気がします。
  社員に変われという前に、自分が変わらなきゃと思えるかどうかだと
  思います」

私が答えた後、柴田さんが

 「私もそう思います」

って言ってくれたことが心に残りました。


講演の中で柴田さんが、

 「上の人間が『変われ』と言っている間は変化は起きないし、下の人間も
  『上が問題』と言っている間は何も変わらない」

と言っていました。私はこう付け加えたいと思います。

 「上の人間が『下が問題』と言っている間は何も変わらない。
  つまり上も下も、まずは自分が変わろうと思うことからすべてが
  始まる」

いや~、今日のブログは思いっきりまじめなこと書いちゃいました。


ps 「今日の写真は昨日と同じじゃないか」と思わず怒った人は観察力が足り
  ません。

  昨日の写真は私が撮ったもの。今日の写真はホテルの女の子に撮って
  もらったもの。

  やっぱり私の方がうまいですね~ 
  ポイントは被写体への「寄り」だと思います。

  そう考えると、写真撮影も、風土改革も同じですね。
  対象へ一歩近づく。

  実に見事なオチ(というのは変ですね)ですね。

 


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2 コメント

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信頼 (SIN)
2008-02-25 14:32:24
「下の上に対する信頼・・・」、「上の下に対する信頼・・・」 ぐっと来る言葉ですね。

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すべての元 (磯輪)
2008-02-25 20:41:55
 SINさん

「信頼」っていうのが組織風土の基本だと思うように
なりました。
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