ゼロ円なのに・・・

会社が休みになってから、昨日、今日と銀行通いしてます。
父の口座を整理するためです。

父が亡くなってから、時間に追いまくられ、銀行などの金融機関を
訪問する時間がなかなか取れなかったから、会社が休みで、かつ
銀行が開いている、この年末が勝負なんです。
年が改まると、また年始の挨拶回りが始まり、出張が続くからでも
あります。

それにしても、父が預金したお金を解約するのに、何故こんな面倒な
ことをやらなきゃいけないんでしょう？
おまけに時間が掛かることったら、ありません。
だって父のお金ですよ。
銀行からお金を借りるのなら、時間が掛かっても仕方が無いけど、
自分のお金（父のお金）を下ろすのに、何でって感じです。

また自分の（父の）お金を預けていたんだから、それを解約する時は
一般の我々の仕事の感覚でいったら、営業マンが「ありがとうござい
ました」とお客様のところを訪問して、手続きをさせて頂くっていう
のが普通じゃないですか。
それをこちらから出掛けていかなきゃならないんですよ。

ホント、変ですね。


その極みが今日ありました。

父の死後、身辺整理をしていたら、見慣れぬ通帳が出てきました。
父の資料のどこにも記載されていない通帳です。

たまたま名古屋のダウンタウンにある銀行を尋ねた時、付近にその
銀行も見かけたので、ついでに立ち寄って、ＡＴＭで通帳記入して
みました。すると『残高ゼロ円』です。

　「なんだ、ゼロか！」

と思っていたら、係の人が寄ってきて、

　「何かお困りですか？」

　「父が亡くなって、身辺整理してたら、こちらの銀行の
　　通帳が出てきたんで、通帳への記帳をしてみたんです。
　　ところが『残高ゼロ』ということだったので、
　　この口座を解約したいんです」

残高ゼロだから、すぐに解約してくれると思って、そう切り出すと、

　「そうですか・・・
　　残高がゼロでも、所定の書類を用意して頂き、手続きを
　　取って頂かなければ、解約はできかねるんです」

　「え、残高ゼロなんですよ」

　「残高のあるなしに関わらず、同じ手続きが必要なんです」

　「・・・」

おまけに立ち寄った支店とは別の支店の口座なので、口座のある
支店でなければ、これ以上の手続きはできないとのこと。


やむなくその日は一時退却して、必要な書類を揃えて、今日、再度
訪問しました。

対応はとても丁重で、親切だったんですが、時間が掛かりました。
残高ゼロの口座を解約するだけで、１時間ですよ、１時間！！

もうひとつ理解できないのが、残高ゼロの口座を解約するのに、
父の遺言書の提出を求められるのです。『ゼロ』なのに、なぜ
遺言書が必要なんでしょうね？？？　そう思いません？

偶然本を持参していたので、待っている間、読書したり、わが社の
担当の営業マンがやってきて、あれこれ仕事の話をしたので、
ただじっと我慢の１時間ではなかったので、ヤレヤレではありま
した。


で、待つこと１時間、晴れて解約できた通帳が手元に戻ってきた
ので、見てみると

　　　　　　　　

残高ゼロどころか、口座開設以来今日まで入出金一切無し！！

これ見た瞬間、いっそう疲れました。