磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

サブマリン593

2014年07月02日 22時40分11秒 | ビジネス・シーン

さて今回の呉訪問のメインエベント。
昨年はイージス艦乗船でしたが、今年は潜水艦 まきしお の乗船です。

最近は、イージス艦の乗船は一般にも公開されているそうですが、潜水艦と
なると、とても難しいそうです。
これも元・海上幕僚長の古庄さんのおかげです。



基地内の桟橋に近付くと、潜水艦が何艘も整列しています。
壮観です。

潜水艦って、前から見ると、



後ろから見ると、



真横から見ると、




潜水艦といえば、私がすぐイメージするのは、子供時代に愛読した漫画
『サブマリン707』です。

      

ここに登場する潜水艦は、大抵艦橋に大きく船番号が書かれているのに、
この日見た潜水艦は真っ黒。

思わず、

 「船の番号は反対側に書いてあるんですか?」

と聞いたら、

 「昔は書いてありましたが、今は相手に少しでも情報を
  与えないように、何も書かないんです」

だそうです!




さていよいよこのハッチから乗り込みます。
ここからは垂直のハシゴを3mくらい降ります。

 「無理だと思う方は、あきらめて下さい」


      

垂直のハシゴもさることながら、艦内の狭さは半端じゃありません。
通路のところどころに輪くぐりのようにさらに狭くなっている箇所が
あります。

こりゃ~太った人なら通れないですよ。
こういう超狭い艦内で40日間潜水しっ放しで過ごすのだから、それ
以上に、閉所恐怖症の人では絶対に無理。
原子力潜水艦になると普通半年間は潜りっ放し。食料さえあれば
永久に潜ったままで航行できるそうです。

海上自衛隊に配属になったら、適性検査を行い、ごく限られた人しか
潜水艦乗りにはなれないそうです。

だって艦長室ですら、3畳くらいの広さ、いや狭さです。
艦長室のベッドでも折りたたみ式ですから。

艦長室のベッドですらそんなですから、一般隊員のベッドは推して知る
べし。実習生を受け入れると、寝るところすらないので、



ご覧のように青いのが魚雷ですが、魚雷の上で寝るそうです!!
この魚雷、今はワイヤーが付いていて、発射後はこれで有線リモート
操縦し、敵艦へ十分近付いた時点で、そのワイヤーを切り離すそう
です。

 「ワイヤーの長さはどれくらいあるのですか?」

と質問したら、

 「それは機密事項ですから言えません。
  でも相当に長いですよ」

 「魚雷は何本くらい積んでいるんですか?」

 「それも機密です」

 「・・・」

艦内は、ところどころがカーテンで覆われていて、それらはすべて機密
箇所だそうです。




唯一広く、ヘッドクリアランスもあったのが操縦室。
潜望鏡は昼用と夜用と2つあります。




そして操蛇席。最新の潜水艦は操舵者は飛行機のようにパイロットと
コパイロットという二人体制でなく、一人だけだそうです。


潜水艦っていうのは、姿を見せないことが敵に対して最も脅威になる
ので、居場所を特定されないようにしなきゃいけません。だから一旦
潜ったら、水中で音を立てることは厳禁。そのため艦内の床はカーペット
が敷かれたり、金属製の配管などは振動音を立てないように、艦体に
直接固定せず、ゴムなどを使って艦体から離して設置してあります。


もちろん艦内は撮影厳禁。

 「??? じゃあ今までの写真は盗撮?」

いえ、いえ、これは、



展示してある潜水艦の艦内でした。でも本物もまったく同じ感じでしたよ。


      

乗船させてもらったまきしお(SS593)は、2001年就役で建造費は500億円
だそうです。最新艦だと800億円。昨年乗船したイージス艦になると
1,200億円です。


乗ってみると、独特の臭いがします。
閉鎖空間で、かつ空気を循環させているので、油の臭い、調理の臭い、
男の臭いなどが入り混じって、最初は慣れるのに大変だそうです。


最近は、婚活相手として自衛官は人気が高いそうです。

 「どうしてですか?」

と聞いたら、

 「若い女性にとっては、公務員で安定しているからだそうです」


自衛官が「安定している」職業・・・
これって、平和ボケでしょうか?



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