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中年から初老のおじさんたちの後ろに写っているものは何でしょう?
アタックスさんの大武ゼミで、昨年12月の海上自衛隊舞鶴基地に続いて、
今年は広島の呉の基地を見学しました。
自衛隊の基地に入る前に、呉海事歴史科学館『大和ミュージアム』を
ボランティアのリーダーの方に案内して頂きました。
ということで、正解は、
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戦艦大和です。
この大和、10分の1のスケールモデルですが、それでも全長26.3mも
あるんですよ。ということは、本物は263mですね。
案内の方によると、大和の3大特徴は:
①艦首のあごのような形状
二つの波をあえて作り、その波同士がお互いを打ち消す
ことによって、スムーズな航海を実現する。
②木製甲板
台湾産のひのきがふんだんに使われていた。
乗員がすべるのを防止すると共に、甲板の温度を抑える
ことができ、当時からエコを考えていた。
③今でも世界最大の46センチ砲
砲の長さ20.7m、重さ165トン。
長さ1,980mm、重量1,460kgの砲弾を42km先まで、90秒で
飛ばすことができる。
ということは、秒速28km!!
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唯一残っていた大和の設計図。
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後部艦橋の図面だそうです。
大和の弱点はスピードの遅さだったそうです。
そのため、ミッドウェイ海戦で、戦闘海域に到着するのが遅れたそうです。
これがなければその後の戦争の行方も違っていたのではないかと言われて
いるそうです。
ミュージアム内には太平洋戦争末期の日本製とアメリカ製の船に装備
されていた望遠鏡が並んで展示されていて、実際にのぞくことができます。
ふたつを比べてみると、はるかに日本製のほうが優れているんです。
私はその逆かと思っていましたが、そうではありませんでした。
それなのになぜ日本は戦争に負けたのか?
解説員の方によれば、
「望遠鏡の性能は日本の方が明らかに優れていたん
ですが、この頃になるとアメリカの船にはレーダー
が装備されるようになっていたんです・・・」
不沈艦と言われましたが、すでに戦い方が変わってしまっていたん
ですね。
「戦争はやっちゃいけない。
それを大和は教えてくれています」
解説員の方が繰り返していました。
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