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NHKの大河ドラマ『いだてん』。
超不人気らしいけど、私は大好きです。
読書もそうだけど、戦国時代もいいけれど、より『今』に近い、近代史こそもっと
知りたい。 そういう私の要望にピッタリです。
知らないことがいっぱいで、自分の不勉強さを恥じるばかりです。
例えば、1932年ロサンゼルスオリンピック。
アメリカへ渡った日系移民が不当な差別を受けていたところに、日本チームの
大活躍はとても大きな励みになったそうで、
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日本人会挙げての大応援だったし、その活躍に日本人としてのプライドを取り戻し、
涙を流して喜んだ。
「前畑ガンバレ!」もよかったけど、ロスでの様子は本当に感動的だった。
そして嘉納治五郎。
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講道館の創始者で日本柔道の父であることは誰もが知るところだけど、
教育者で、東京高等師範学校の校長を務め、東洋初のIOC(国際オリンピック
委員会)委員となり、幻となった1940年の東京オリンピック招致に貢献したなんて
まったく知りませんでした。
一旦開催が決まった東京オリンピック。その後、日中戦争勃発によって、その開催が
危ぶまれる中、カイロでのIOC総会で、
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「政治とスポーツは別。
必ず東京大会を成功させてみせる。
30年近くIOC委員をやってきたこの嘉納治五郎を
信じて欲しい」
この場面もホントしびれました。快男児ですね。
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その帰国の海路の途上、船中で亡くなったことも、驚きでした。
今回の放送の最後で、
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元柔道金メダリストの山下泰裕さん、今の日本オリンピック委員会会長が、
「嘉納治五郎先生のためにも東京オリンピックを成功させたい」
と、生きた時代もまったく違う嘉納治五郎さんのことを涙ながらに語る様子を見て、
改めて嘉納治五郎さんの偉大さを知った気がしました。
ロスの様子は競技以上に移民や一般市民との交流が素晴らしかったですね!
私などあれもこれも知らないこと満載で、山下さんのときもそうですが番組終わりのあのちょこっとコーナーがまた興味深いことばかりです。
治五郎先生が亡くなってぽっかり穴があきました
楽しんでいるっていう人、私以外で初めてです。
うれしいな~