磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける
世界一社風のいい会社を目指しています。

父の足跡を辿って

2011年05月26日 23時19分04秒 | ビジネス・シーン

父がそのISOWAでの生涯を通じて親しくお付き合いさせて頂いていた
あるお客様と二人で20年ほど?通っていたお店が銀座にありました。

私は一度も同行したことはありませんでしたが、出掛ける前日には
必ず、

「明日、東京へ行って、ご一緒して来る」

と声を掛けてくれていました。

毎回、午後名古屋を出て、東京でそのお客様と飲食し、決まって最終の
新幹線に乗って、深夜1時近くに最寄りの駅から歩いて帰宅していました。

「泊まってくればいいのに」

と何度言っても、絶対にこのパターンを崩しませんでした。


ところが昨年、そのお客様がお亡くなりになりました。
私も、ISOWA入社当時から、とても可愛がって頂いていたので、
本当に残念でした。

そのお客様が亡くなってしばらくした頃、父が、

「いつも行っていたあの店に、ご子息をご案内して来る」

と言って、東京へ出掛けて行きました。

翌日顔を合わすと、

「案内できて、本当に良かった」

ニッコリ笑って、こう言っていました。


ところが、その父も、そのお客様の後を追うかの様に、5ヶ月後、旅立って
しまいました。

自分が亡くなる前に、ご子息をご案内しようと思い立ったこと、何か虫が
知らせたのかしれませんね。最後に、お世話になった方の息子さんに恩返し
できたこと、本当に良かったと思ったものです。


そして父が亡くなって5ヶ月経った昨夜、今度は、そのご子息に、私たち
二人の父が長く馴染みにしていたそのお店にご案内して頂くことができました。

そこは、銀座の外れに近いビルの地下にあるこじんまりとしたお鮨屋さんでした。

そして、そこを終えて、やはり20年毎回の様に二次会に通ったクラブへ。

「ひょっとして磯輪様の息子さんでは。。。。?」

入店した途端、お店のマスターはピンと来たそうです。
親子の血は争えないのでしょうか。


二つのお店で、我々の二人の父のいろんなエピソードを聞くことができ、
本当に幸せでした。まるで、父が蘇ったかのようでした。
聞けば聞くほど、父はやっぱり父でした。

親の世代のお付き合いを、息子たちが引き継いで行く。
そしてさらに発展させていく。

日本人に生まれて、本当によかったとしみじみ感じた銀座の夜でした、



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チョコぱんまん)
2011-05-27 07:55:45
何度も読み返してしまうような深いお話で
思わずじ~んと来てしまいました
人と人との繋がりって素晴らしいですね。
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あたたかいですね (あさこ)
2011-05-27 21:55:08
日本人って、そういう暖かさや、温もりをいつまでも忘れないですよね。

世界共通の事かもしれませんが、他より強い気がします。

そうそう、今は地元で働いています。
上越ものづくり振興センターというところで、中小企業とパイプを作り、応援する場所です。
返信する
ですよね (磯輪)
2011-05-27 22:54:22
 チョコぱんまんさん

本当に繋がりっていいですよね~
大切にします。
返信する
Cool JAPAN (磯輪)
2011-05-27 23:00:13
あさこちゃん

これもCool JAPAN だと思うな。
上越でも、技術だけでなく、絆も活かしたものづくり
ネットワーク作ってよ。
いいと思うな~
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