磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

権力の横暴さ

2010年11月28日 19時19分07秒 | プロフィール

北区役所に行ってきました。
区役所って、休日も開いているんです。

何故かと言うと、名古屋市議会解散請求のリコール運動の署名簿
縦覧のためです。
私も、署名集めの受任者として、北区住民のみなさんから、貴重な
署名を頂いた責任があるので、それがきちんと『有効』と判定されて
いるかどうかを確認する義務があると思ったからです。

区役所に着くと、驚いたことに、区役所の人だと思しき係員が駐車場
での車の整理にあたっています。それも複数人。
それだけ、署名簿の縦覧に訪れる人が多いんでしょうね。

係員さんに、

 「今日はどういうご用件ですか?」

と聞かれたので、

 「署名簿の縦覧に来ました」

 「それじゃあ、こちらに駐車して下さい。
  それから縦覧の会場はあちらです」

と案内されました。駐車場はほぼいっぱいでした。


        

階段を上ると、そこにも係員がいて、

 「今日はどういうご用件ですか?」

何だか、縦覧に来て欲しくないかのような印象を受けます。

 「縦覧です」

と答えると、

 「受付書を書いて下さい」

        

何でこんなに大げさなんでしょうか?

それを受付で出すと、

 「今日はご自分の署名の確認ですか?」

 「妻は自分の署名の確認です。
  私は、受任者だから、自分が集めた署名すべてを確認
  します」

 「それでは念のため生年月日を聞かせて下さい」

こうして、受付番号札をもらい、やっと待合場所へ到達させてもらいました。

待合場所では、ちょうど4人が待っていて、自分の番号が呼ばれるまで、
待機です。

5分くらいで自分の名前が呼ばれ、案内係の人に導かれて、縦覧会場へ
入りました。

10畳くらいの広さの部屋に、署名簿がテーブルの上に、通し番号順に
ずらっと並んでいます。

最初に自分の氏名を伝えてあるので、私が集めた署名の名簿がすでに
用意されていました。

私の前に自分の署名を確認したツノ坊は、

 「ちゃんと有効だった」

というので、私も安心していたんですが、最初に見せられた署名簿には、
12名の中で『無効』の判が押されたものが2件もあります。

驚いてみると、その内の1件は、亡くなった私の父の署名です。

 「なぜ父の署名が無効ですか?」

と聞くと、

 「では、ちょっと調べて参ります」

しばらくして係員が戻ってきて、

 「お父様は11月4日にお亡くなりになっています」

 「ちょっと待ってよ。11月4日に亡くなろうが、署名した日は
  元気で、自分の意思で署名したんですよ」

署名簿をよく見ると、一旦は『有効』の判が押されているのですが、
その後『無効』に訂正されています。

署名は9月末が締め切りでした。
その後10月5日から24日までが審査期間でした。
しかし、「疑わしい点がある」と市議会議員のOBが牛耳る名古屋市
選挙管理委員会が突如、

 「審査期間を1ヶ月延長する」

おまけに

 「審査基準を厳格にする」

と通達。

その延長した1ヶ月の間に、父は亡くなりました。
そしてその署名は『無効』と判断された。

ただでさえ父のことで悲しんでいるのに、その父の意思を、自分たちの
都合の良い様に無視する選挙管理委員会に猛烈に腹が立ちました。

仮に、当初定められていた審査期間中に父が亡くなっていたとしても、
それは間違いなく父が署名したもので、『有効』とカウントされるべき
ものです。


おまけに、同じ署名簿でもうひとり無効になった社員がいました。

彼は、署名期間終了直後の10月初めに20歳を迎えています。
署名期間中は、まだ20歳になっていませんでした。
しかし、今度は逆に審査期間中には20歳を迎え、当然のことながら
住民投票が実施されることになれば、その時は堂々投票権があるのです。

事前に関係者に確認したら、

 「ぜひ署名してもらって下さい」

とのことだったので、署名をお願いしました。

ところが彼の署名も『無効』でした。

これに対する選挙管理委員会の見解は、

 「署名期間中に20歳になっておらず、権利が無いから」

じゃあ、署名期間中権利があった私の父の署名はなぜ『無効』か?


とにかくすべて、自分たちの都合のいいように解釈して、『有効』数を
いかに減らすか、その口実を探しているんです。


これ以外にも、4人の方が

 「選挙人名簿に登録が無い」

という理由で『無効』の判定を受けていました。

その方たちには、早速明日にでも、ご自身に確認してみたいと思います。


 「それでどうやって異議申し立てをするんですか?」

と聞くと、

 「この用紙に記入して、提出して下さい」

           

 「これは私が書けばいいのですか?」

 「いえ、署名のご本人に書いて頂きます」

 「じゃあ、亡くなった父の分はどうすればいいのですか?」

 「それは息子さんであれば、代理で記入可能です」


ということだったので、父の分の異議申出書はその場で記入して、提出
してきました。

つい父の意思を踏みにじられたと感じたので、感情的になってしまいましたが、
窓口で対応して下さった係の方は、終始とても親切に対応してくれました。


それにしても、こうまであくどい手口で『無効』化しているとは、
まったく驚きました。憤慨です。

縦覧に来た多くの人は、河村さんを支持していて、今回の名古屋市選挙管理
委員会の不公正なやり方に怒っています。公正な選挙のための選挙管理委員会が
ある特定の関係者に偏った行動を取っていて、何が選挙管理委員会か。

自分の署名が『有効』だったことを確認した人は、みなさん、「よかった」
と安堵して帰られます。

しかし、私と同時刻縦覧していた男性も、私同様、不明朗な『無効』判定に
異議を申し立てていました。


日曜にも関わらず、次から次と、我々のような普通の市民が、時間を割いて、
署名の縦覧に来るという事実。これほど政治が市民の身近になり、多くの人が
関心を持った。これこそ民主主義の原点ではないでしょうか。

数日前のブログにも書いたけど、市議会、選挙管理委員会は、こういう
職業化した政治屋でなく、一般の市民の声、民意を、もう一度謙虚に受け止め、
自らの行動を律して欲しいと思う。




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本当に腹が立ちます! (まるくん)
2010-11-29 09:48:13
私は、縦覧には行ってませんが本当に今回の件は疑問な点が一杯あります。
それは納得できるまで、とことん意義を申し立てるべきですね。

話は少し逸れてしまうかも知れませんが、昨日の「龍馬伝」の最終回を見て、本当に今の政治の腐敗さに情けなくなりました。
150年前は自分の命に賭けてまで、日本を良くしようとした若者がいて、高い志を持って行動していました。
なのに今の政治家の多くは自分の名誉や金、権力などが最優先に来て、そして与党や野党の足の引っ張り合いでウンザリです。
本質は何かをちゃんと考えて欲しいものです。
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縦覧に行きましょう! (かくれファン)
2010-11-29 19:47:50
私は土曜の11時過ぎに縦覧しました。
「40分位かかりますが、よろしいですか?」
と係の方に言われ、せっかく来たのでお願いします。と待ちましたが、40分と聞いて帰られた方も多かったです。
家族皆調べて頂いてなんと10分でした。
なるべく縦覧してほしくないのかしら??
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政治家でなく (磯輪)
2010-11-29 22:02:34
 まるくん

今、政治家と呼べるような人はほとんどいないと思い
ます。ただの政治屋に過ぎません。

それなのに、自分たちのことを『政治家』と恥ずかしげも
無く呼び、お互いに『先生』を呼び合う。

おこがましいにもほどがありますね。

まずは自分のことは『議員』と呼ぶ。
『政治家』かどうかは、我々国民、市民が決めること
です。
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その通りですね (磯輪)
2010-11-29 22:08:17
 かくれファンさん

今日は、ツノ坊がお世話になりました。
朝日新聞の記事までPRして下さったそうで、
恐れ入ります。

縦覧。まったく同感ですね。
縦覧しにくいように、意地悪してるんですよね。

厳密に切り捨てるっていうのは本末転倒だと思います。
仮に疑義があれば、署名した人の下に出向いて、
その理由を伝え、確認する。それが主権在民です。

そもそもそういう資質、みんなからの尊敬を集めて
いない人が、一体どうして審査できるんでしょうかね。

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驚きました (241)
2010-11-30 23:07:44
いつもお世話になっております。
こりゃ、ひどいですね。驚きました。
こんな事を民間がやったら、犯罪だとか言われそうです。
公務員や政治屋が市民の敵だとは思っていませんが、誰の為とかではなく、ルールを遵守する事、体制を維持する事が最優先になってしまっているのでしょうか。
実は私の遠戚は公務員ばかりなのですが、たまに違和感を感じます。
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ひどいです (磯輪)
2010-12-01 22:40:25
 241さん

市民の声を守り、選挙違反を取り締まるのが選挙管理
委員会だと思っていたのに、まったく反対のことを
する人たちでした。

この人たちの給与って、どうなってるんでしょうか?
やっぱり我々の税金からでしょうか?
バカバカしくて、やってられないです。
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