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奈良旅行二日目です。
昨日の食べきれなかったほどの夕食後、たった12時間ほどしか経って
いないのに、
「おなかが空いた」
と、朝からバイキングを食べまくったツノ坊をつれて、ホテルの人が
「本殿まで歩いても15分くらいですから、ホテルに車を
止めたまま歩いて出掛けた方が、駐車代がかからずに
お得ですよ」
と言われ、歩いて橿原神宮に参りました。
私は三度目ですが、ここの参道や本殿前の広場の空間的な広がりは独特の
ものがあり、とても好きなんです。
参拝後は、来た参道を戻らず、池の畔から貴賓殿や旧織田屋形大書院の
文華殿を見学しながら、ホテルに戻りました。
文華殿は周囲が塀と立派な樹々で囲まれていて、中が簡単に見通せない
造りになっているので、塀の隙間や、手を思いっきり伸ばして塀の上からと
苦労して撮影しました。 笑
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写真の一番下に塀の上の瓦が見えるでしょ。
精一杯背伸びして撮影したんです。笑
今回は、ツノ坊のフリードで出掛けたので、そのフリードで15分くらい
走ったところにある今井町という古い街並みを次いで訪ねました。
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町全体がしっかり保存されているという観光地然としたところではなく、
朽ち果てたまま放置されている町屋もあったり、今風に建て替えられて
しまった居宅もあったりしましたが、家並みを縫う路が昔そのままの
広さに保たれていて、低い軒や格子とマッチしています。
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毎年GW明けには、街並み散策イベントがあり、その時はとても賑わう
そうですが、あえてそれを外して、のんびりと二人でフラフラ歩きました。
午後は、ボタンかしゃくなげか、ずいぶん悩みました。
そう、ボタンで有名な長谷寺としゃんなげの室生寺。
どちらも前から行ってみたいお寺で、どちらに今回出掛けようかと悩んだ
挙句、
「まずは今井町から見て手前にある長谷寺へ行って、
時間があれば室生寺も回ろう」
と決め、長谷寺に向かいました。
ボタン祭りの真っ最中だけど、GW谷間だし、午後からはもう帰る人も
多くて、そんなに混雑していないだろうと思っていましたが、参道の
入り口で車は進入禁止で、ふもとの駐車場は結構賑わっていました。
参道を歩き始めると、そこそこの人出ですが、思った通り、これから
お参りに出掛ける人より、戻ってくる人の方が多い。
狙い通りです。
こうして20分ほどだらだらとした上りの参道を行きます。
両側はお土産物屋さんや、食べ物屋さんがぎっしり。
昼食を食べて、まだ30分程度しか経っていないのに、ツノ坊ったら、
昨日売り切れで食べそこなった草餅によほど未練があるらしく、
「あ~、草餅食べたい~」
「え、もう食べられるの?
さっきあんなにお腹いっぱいって言ったのに!」
「もちろん」
でも、それを許さず長谷寺を目指します。
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そして20分ほど歩いて、やっと長谷寺の入り口に到着しました。
お寺の全景はこんな感じです。
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右手奥に上部に見えるのが本堂です。ここに向かって、
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この登廊を上っていきます。
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途中、途中では、ボタンがきれいです。
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本堂が近づいてきます。
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五重塔も見えてきました。
そうして本堂の前の舞台に立つと、
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眼下にお寺の全貌が見渡せました。
参拝後、下りつつ、本堂とボタンが同時にフレームに収まるアングルを探しました。
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こんなのとか、
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麓の本坊に思わぬプレゼントがありました。
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お寺側がボタンをこんな風に入り口に飾ってくれていました。
そしてその奥を見通すと、
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何とも見事。廊下の先に年中紅い楓でしょうか、異彩を放っていて、その紅が磨き
込まれた廊下や板戸に映り込んでいました。
パンフレットにはないところをちょっと遠回りすると、こんなにもすばらしいシーンに
出会えます。
お参りを終え、参道を下り始めてすぐ、また目に飛び込んで来たのが草餅。
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白酒屋さんというこのお店、店頭でできたての草餅を鉄板で炙っています。
おまけに脇には、本物のよもぎがたっぷりとそれをつく石臼まで。
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ここまで来ると買わずにいられません。
2時間ほど歩いた後なので、そのご褒美に。
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モチモチ、ふわふわの触感。おまけに焦げ目。これまでの草餅の概念をすっかり
覆されました。
こんなに美味しい草餅は初めてです!!!!
長谷寺で草餅を食べすぎた、もとい、お寺を写真をたくさん撮り、ゆっくり参拝
し過ぎたので、車に戻ったらもう4時でした。
あわてて室生寺に電話したら「4時半入山終了です」。
カーナビで検索したら、長谷寺から室生寺までの所要時間が40分・・・
無念・・・
室生寺はまた次の機会に譲ることにして、帰宅の途に。
とっても楽しい、かつおいしい奈良の一泊二日の旅でした。
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