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こんなに爽やかな本は初めてでした。何という清々しさ。
「オレもこんな青春送りたかったな」
くやしいけど、正直そう思った。
おまけに、その文章がすばらしい。
「オレもこんな文章を書きたい」
これまたくやしいけど、心からそう思った。
短距離走、特にヨンケイ(100m×4人のリレー競技)の見方も
変わった。
「たすきをつなぐ」と言われる駅伝。でもリレーのバトンも同じ
なんですね。
今行われているアジア大会。男子のヨンケイでは日本チームが
バトンを落とし、敗退しました。あの場面、グッと来ました。
ページをめくるのがもどかしい。
次の一歩(文字通り100m走やヨンケイでの『次の一歩』)は
誰が先に出るのか? 心躍る。こんな気分はいつ以来なんだろう。
なぜこんな気持ちになるんだろう?
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「 ブロックに足をかけ、スタートラインに手をついて、前を見た。
俺のレーン。5レーン。俺の道。俺の行く道。俺の走る道。
まっすぐな道。100m。スプリントの夢の道。赤いタータンの
走路が、午後の日差しに光って見えた。俺の走る一本のレーン
だけが、そこだけ俺には光って見えた。まっすぐに、まぶしく、
胸に刺さるほど美しく。
すべてを忘れた。
あの光る一本の赤い走路しか見えない。」
これまでの人生でどれくらい本を読んだろうか。
ものすごく多くの本の中でも、間違いなく超上位にランキングされる
名著でした。
三部作なのに、二冊しか写真に写っていません。
ひとみが一作目を盗んでいってしまいました。
わが家も、嫁さん、娘が読み始めました。
息子にも勧めたんですが、
「受験勉強できないジャン」
これくらいの本読めないほど勉強しているとは
思えないけどな~
経営書もいいけど、小説もいいですよ。
そして磯輪日記のコメントもいいでしょ。
「ウ~ン、マンダム」
って言うくらい最高でした。
漫画ではどうなのか分かりませんが、あの文章のタッチが
最高なんです。テンポが良くて、切れがある。
ぜひ小説読んで下さい。
私はこの本を読んだことはありませんが お薦めなのですね。
でも 昨日の記事で交わされた親子のコメントのやりとりも素敵ですよ。
テクニックはともかく ハートは十分に暖かくて・・・
まずはハート テクニックは徐々に磨いていきましょうね。お互いに・・・
漫画でしか読んだことないんですけど、熱く爽やかな話ですね。
ぐっとくるものがありました。
「ブロックに~」のところ、記憶に残ってます。
Kevinさんのコメントも、一瞬の風のように素早かった
です。
ありがとうございました。
これも、確か本屋さん大賞受賞作ですよね。
随分前(2-3年前)に読んだ本なのに、印象は今も清新です。