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朝起きたら、雪景色でした。
灯篭の傘にも雪が積もっていますが、見えますか?
こんな雪の日だから、
会社に行くのは止める
もちろん夜は出歩かない(こんな日でもシンフォニーくんは同窓会だそうです)
など、やらないことを決める・・・ っていうのが今日の話じゃありません。
そう、競争戦略の話です。
でも『やらないことを決める』って、大事だし、分かってるけど、結局『やることを決める』
と同じじゃない?
競争戦略を考えてると、いつもこういう想いに囚われます。
それに「〇〇社の競争戦略のすばらしい点は、こうこうこういうことをやらないと決めた
ところ」というような話があるけど、これって、本当に最初からそこまで考えてやってたん
だろうか? むしろうまくいった戦略を後から振り返って、後付けでそう言ってるだけ
じゃないんだろうか? こんなことも考えなくはなかった。
2週間くらい前、20-30名くらいがのあるオンラインのセミナーに参加しました。
スピーカーは、早稲田大学ラグビー部の元監督の中竹さんと一橋大の楠木先生。
楠木さんの話を聞きたくて参加したけど、中竹さん独特のゆるゆると語る話にもかなり興味を
惹かれました。
二人の『話』とは言えないような話(笑)が終わり、質疑応答となりました。
最初に指名された女性が、自身の結婚について質問をするという思わぬ展開に。
そんなこともあってか、次の質問の手がなかなか挙がりません。
私も結婚相談の後に、真面目くさった質問しづらかったんですが、せっかくだから、
「ポジショニングはやるかやらないかだから、うまくいったら
競争相手にすぐに真似される。 だから組織固有の能力を
ベースにして、そこからポジショニングを決めた方がいいのでは?」
「『やらないことを決める』って『やることを決める』と同じじゃないですか?」
という二つを質問しました。
すると楠木先生、
「う~ん、それは競争戦略の本質に関わる考え方です」
としつつ:
「経営資源には限りがあるので、先にポジショニングを決めた方が
より効果的です。
また、『やることを決める』ことにすると、人間の性として、
やりたいことが段々増えていく。だからやらないことを先に
決めた方がいい。
でもいずれもこれは一般論で、実際はどっちでもいいんです」
ここに中竹さんも参入してくれました:
「人間は『制約』によって進化してきました。
『やらないことを決める』と、残った範囲で何ができるかを
より真剣に考えるようになります」
主催者の米倉誠一郎先生曰く、
「この二人からアドバイスしてもらったら、普通だったら目の玉が
飛び出るくらいの料金を請求されますよ」
まったくその通りです。
それがたった500円の参加費で、こういう考え方に触れられるなんて、本当にお得な
オンラインセミナーでした。
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