磯輪日記

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やらないことを決める

2021年12月27日 19時11分39秒 | マーケティング・センス

 

朝起きたら、雪景色でした。

灯篭の傘にも雪が積もっていますが、見えますか?

 

こんな雪の日だから、

 

  会社に行くのは止める

  もちろん夜は出歩かない(こんな日でもシンフォニーくんは同窓会だそうです)

  

など、やらないことを決める・・・    っていうのが今日の話じゃありません。

 

 

 

そう、競争戦略の話です。

 

でも『やらないことを決める』って、大事だし、分かってるけど、結局『やることを決める』

と同じじゃない?

競争戦略を考えてると、いつもこういう想いに囚われます。

それに「〇〇社の競争戦略のすばらしい点は、こうこうこういうことをやらないと決めた

ところ」というような話があるけど、これって、本当に最初からそこまで考えてやってたん

だろうか? むしろうまくいった戦略を後から振り返って、後付けでそう言ってるだけ

じゃないんだろうか?  こんなことも考えなくはなかった。

 

2週間くらい前、20-30名くらいがのあるオンラインのセミナーに参加しました。

スピーカーは、早稲田大学ラグビー部の元監督の中竹さんと一橋大の楠木先生。

楠木さんの話を聞きたくて参加したけど、中竹さん独特のゆるゆると語る話にもかなり興味を

惹かれました。

 

二人の『話』とは言えないような話(笑)が終わり、質疑応答となりました。

最初に指名された女性が、自身の結婚について質問をするという思わぬ展開に。

そんなこともあってか、次の質問の手がなかなか挙がりません。

私も結婚相談の後に、真面目くさった質問しづらかったんですが、せっかくだから、

 

 「ポジショニングはやるかやらないかだから、うまくいったら

  競争相手にすぐに真似される。 だから組織固有の能力を

  ベースにして、そこからポジショニングを決めた方がいいのでは?」

 

 「『やらないことを決める』って『やることを決める』と同じじゃないですか?」

 

という二つを質問しました。

 

すると楠木先生、

 

 「う~ん、それは競争戦略の本質に関わる考え方です」

 

としつつ:

 

 「経営資源には限りがあるので、先にポジショニングを決めた方が

  より効果的です。

  また、『やることを決める』ことにすると、人間の性として、

  やりたいことが段々増えていく。だからやらないことを先に

  決めた方がいい。

  でもいずれもこれは一般論で、実際はどっちでもいいんです」

 

ここに中竹さんも参入してくれました:

 

 「人間は『制約』によって進化してきました。

  『やらないことを決める』と、残った範囲で何ができるかを

  より真剣に考えるようになります」

 

主催者の米倉誠一郎先生曰く、

 

 「この二人からアドバイスしてもらったら、普通だったら目の玉が

  飛び出るくらいの料金を請求されますよ」

 

まったくその通りです。

それがたった500円の参加費で、こういう考え方に触れられるなんて、本当にお得な

オンラインセミナーでした。

 

 


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