小さな写真ですが

ツノ坊が約１０年、その後、ひとみが１年。
合計１１年乗ってきたわが家の愛車 ＶＷポロ。
今年の３月が５回目の車検となるので、買い替えを検討してきました。

今度買うクルマは当面はひとみが乗るクルマで、いずれは光も乗ることに
なるクルマ。特別クルマに興味がある二人ではないので、ポロと同じ様な
サイズのコンパクト・カーでクルマ選びはスタートしました。

最初の私の思惑は、同じＶＷのＵＰ！でした。
カーオブザイヤーで輸入車No.1に選ばれたり、

　　　　　　　　

以前『磯輪日記』でも紹介した『間違いだらけのクルマ選び』でも絶賛されて
いたからです。

しかし試乗してみると、セミ・オートマチックのトランスミッションが
あまりにヘボくって断念。
ここからクルマ選びは難航しました。


その結果は、思ってもいない車種になりました。

何とスズキのクルマです。
こういう言い方はスズキに失礼ですが、実際、私自身、今回のクルマ
選びをするまでは、ほとんど気にしたことのないメーカーでした。

わが家から最も近いスズキのディーラーを訪問した時は、一種のカルチャー
ショックを受けました。



この写真で見ても、小さいな～って感じでしょ。
でも実際には、この写真で見えるより、はるかに小さいです　
だってショールームに出掛けた後、この写真を見て、

　「一体どうやったらこんなに大きく見せられるんだろう？」

とつくづくその撮影技術に感心するほど。
　
後日そのお店の営業マンから聞いたんですが、たまたまそのお店は、
この販売会社の店舗の中で、最も古く、小さいショールームなんだそう
ですが、その小ささには本当に驚きました。お店の中には軽の展示車が
１台やっと入っています。

そしてその小さな、小さなお店の中に、お客様がたくさんいて、中には
座る場所もなく、立ったまま対応してくれるのを待っている人もいます。
営業マンは三人だけなのに、その倍くらいのお客様のグループがいます。

クルマのディーラーで、座りたくても座れないなんてこと初めてです。
聞けば「待ち時間が１時間ではきかないかもしれません・・・」

結局、軽自動車を中心に単価の低いクルマが中心なので、いかに回転
率を上げるか、いかに経費を抑えるかなど、徹底して考えているんで
しょうね。

試乗しようと思っても、名古屋市内では南区にしかないし、展示車でも
３台くらいしかないとのこと。

今日、契約したんですが、

　「本当に申し訳ありませんが、店を離れることが
　　できないので、契約に来店して頂けると、ありが
　　たいんですが・・・
　　今なら、すぐ対応させて頂きます」

ということで、わざわざ契約に店に出向きましたが、到着してみると
また営業マン全員来客対応中でした。

しばらく待たされて、やっと契約となったら、

　「すみません。注文書の用紙が無くなってしまって、
　　お客様と弊社、合計２通必要ですが、とりあえず
　　今日は１通だけ作って、お持ち帰り下さい。
　　もう１通には、後日捺印お願いします」

こんな販売体制にも関わらず、ドンドン売れているんだそうです。

たまたま先週末の日経新聞に『２０１３年のメーカー別国内新車販売
台数シェア』という記事がありました。

それによると、トップはもちろんトヨタで、29.4％。
でも今はトヨタも３割を切ってるんですね。昔は４０％くらいあったと
記憶しています。

で２位以下はどうなっているか知ってます？
２位は14.2％でホンダです。そして３位は13.0％で何とスズキなんですね。
12.6％の日産の上です。そして５位が12.3％のダイハツ。
２位から５位は大接戦ですね。

しかしあの販売体制でトヨタの半分近くの台数を売るっていうのは、
私にしてみれば奇跡ですよ。

大手の自動車メーカーとは売り方が根本的に違うと感じました。


でも対抗車のトヨタは、わが社が定期的に社有車を購入しているディーラー
を、わが社の担当営業マンを敢えて指名せず訪問したら、最後に断りの
電話を入れた時にやっと、

　「磯輪さんの会社はＩＳＯＷＡさんでしょうか？」

と聞かれる始末。大きければいいっていうもんじゃないんですね。

また、最初にアンケートに記入しているので、もっと早く気付いてもいいと
思うんですが・・・
営業所内での情報共有体制はどうなってるんだろう？　
他山の石とします。


販売もそうですが、クルマそのもの作りも結構いいんですね。
こちらも大いに見直しました。


で、選んだクルマは・・・
それは納車時のお楽しみです。　フフフ