
とうとう竣工なった新工場での生産が始まりました。

ここは組立工場となるので、機械を組み始めるに当たって、機械のフレームを
立てるための幅広いレールの様なものをまず設置しなければなりません。
でも、あれ~?!
真新しい鏡の様なフロアーに、何だか妙なものが見えます。

「これ何だろう?」
きれいなフロアーに穴が開けられ、そこに頭に十字が刻まれたボルトが
3本埋め込まれています。
実はこれ組立を開始する時、組み立てる機械の中心を予め設定しておく
ことが、リードタイム短縮には欠かせません。
そのための基準点のひとつなんです。
それは分かってるんですが、それでもこんなにきれいな新工場の床に傷を
付ける何てありえない。
竣工が近付いて来たころから、組立では大論争が湧き起っていました。
それは、
「一体、誰がこの新工場に初めて穴をあけるんだ。」
みんな、ビビッて、
「私はご免こうむりたい」
という人ばかり。 私だって嫌です 笑
しかしそうばかり言ってられません。
その瞬間を見たいと思っていたのに、もうさっさと 穴が開き、基準点を
示すボルトまで、すでに埋め込まれていました。
「この勇気ある行動をとったのは、一体だれだろう」
このことを組立のHくんに聞いたら、
「Nさんです」
「おお、Nさんか! やるね~
さぞビビっただろうな~」
こうして始まった新工場での組立。
ここから我々の想いを体現するi機を、世界中にお届けしよう!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます