長すぎるとリラックスも・・・

ジェッダを真夜中に経ち、早朝フランクフルトへ着きましたが、ここで
トラブル発生。

乗り継ぎのため再度セキュリティーのチェックを受けました。私本人は
問題なくゲートをクリアしましたが、機内持ち込みの手荷物、そう
オサマさんにもらったスーツケースがＸ線のチェックで引っ掛かりました。係員に、

　　「何が入っているか？」

と聞かれても、説明もなくスーツケースごと頂いたものです。、

　　「何が入っているか知りません」

なんて言ったら、大変なことになっちゃうので、

　　「どうぞ開けて下さい」

としか言えません。係員が開けると、大きなガラスビンに入った
ドロッとした液体が。

　　　「これは何だ？」

って聞かれ瞬間、そう言えばオサマさんが、

　　「自分の出身のイエメンのハチミツはとても高価ですが、
　　　健康、滋養、消化にとても良く、毎朝食べています。
　　　ちょっとだけ用意したからお土産に持って帰って下さい」

と言っていたことを思い出しました。でも「ちょっとだけ」と言ってたのに
こんな大きなスーツケースをくれたので、「ちょっとだけのハチミツ」って
いうのは冗談だったと思っていたんです。

すかさず

　　　「お客様からもらったハチミツです」

　　　「液体は機内持ち込み禁止です。
　　　　預り荷物として手続きし直すように」

考えてみれば、その通りだけど、ジェッダではＶＩＰ扱いだったので
機内持ち込み荷物の検査も形だけだったな・・・

ということで、もう一度飛行機を降りてすぐのあたりまで遠路はるばる
戻って、何人かの係員に、「あっちへ行け」、「あそこで聞け」、
「うちじゃなくってどこそこへ」などと歩き回って、やっと預けることが
できました。

その後です。

日本出発直前に読んだニュースで、

　　　「ルフトハンザ航空がフランクフルトで上級会員向けに
　　　　画期的なサービスを始めた。特にファーストクラスの
　　　　乗客へのサービスがすばらしい」

とありました。まさか出張の途中でファーストクラスに乗れることに
なるとは思ってもいなかったので、

　　　「ファーストクラスなんて乗ることないから、これまでたまった
　　　　マイレージを使って、その『画期的なサービス』を体験
　　　　してみよう」

と思い立って、パソコンでアップグレードの空きがあるのか調べて
みたら、「可能」との回答。でも５万マイルも必要です。

　　　「５万マイルも要るのか～　どうしようかな～」

とずいぶん悩みましたが、

　　　「こんな機会でもないと実現しないか！」

と思い切ってアップグレードしていました。

一体どんなサービスかと期待に胸を膨らませて、ラウンジへ足を
踏み入れたんですが、確かにロスのユナイティッド航空のファースト
クラスのラウンジよりはすてきでしたが、ものすごく期待したほどでは
ありませんでした。

ラウンジ内の軽食の品ぞろえは、普通のラウンジよりはいいけれど、
やっぱり「ものすごい」っていうレベルじゃなかった・・・

ちなみに私の朝食は冒頭の写真のようなものを頂きました。

でもシャワー室があったので、待ち時間は７時間半もあるので、
さっそく使ってみました。結構きれいで、キャセイ航空の香港の
ラウンジのシャワー室よりはずっと良かったです。

期待していた日本の新聞も、日経と朝日がありました。

そうそう、昨夜あったサッカーＷ杯予選の日本対オマーン戦が
サウジでもテレビで放送されていたんです。偶然そのチャンネルを
発見して、Ｏ君と一緒にホテルの部屋で観戦したんですが、
１－１の引き分けのゲームがどんな風に解説されているか、興味津々だったんです。

話がちょっと逸れますが、そのテレビ放送を発見した時、スコアーが
１－０と表示されていました。でもどっちが勝っているのか分からないん
です。だってそれぞれの国名がアラビア語で表記されているから。
もちろんアナウンスもアラビア語です。日本の選手の名前だけは
聞き取れるけど、それ以外はさっぱり。英語のテロップが出るまで、
とてもイライラしました。

もうひとつ興味があったのが、ファーストクラスに乗る人って一体
どういう人なんだろう？という点でした。

あまりジロジロ見ないように観察したんですが、自分のことを棚に
上げて恐縮ですが、たいしたことないような人が結構いました。
確かに、

　　　「この夫婦は品がいいし、お金持ちだろうな～」

という人もいますが、どうみてもそう見えない人もたくさんいます。

２回だけの観察の結果だから断定できませんが、私のように時々
海外へ仕事で出掛けたりする人がたまったマイルでアップグレード
して乗っているんでしょうか？

と思っていたら、このラウンジ、ファーストクラス専用じゃありませんでした。
スターアライアンスのゴールドメンバーも入れるそうで、それなら普通の
ラウンジと何ら変わりありません。だからみんな私みたいなビジネスマン
ばかりに見えたはずでした。

そんなこと考えたり、ブログ書いたり、本を読んだりしても、８時間近くも待っていると、リラックスも通り越しますね。ゲートのベンチで待つんじゃないから、文句は言えませんが・・・

あ、そうこうしてたらやっと搭乗のアナウンスが！

さて次はどこでしょう？