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「読み終わった本は必要な箇所だけデータ化して、本はすべて処分する」という楠木先生。
でもあまりに良すぎて「捨てられない本」があるとして、そういう本を紹介するという
コラムがありました。
で、気になったので、読んだ1冊が、任天堂の経営者だった故・岩田聡氏の音声データを
文字化した『岩田さん』という本です。
ISOWAの本の森(書籍コーナー)に私が提供した本を読んだ人は知っている通り、
気になった箇所は、ページの角を折ったり、本にあれこれ書き込んだりするのが、私の読み方です。
『岩田さん』の場合だと、
こんな感じで、かなり折り込みされたページが多かったです。
ゲームは一切やっていない私は、岩田聡さんのゲーム開発者としてのレジェンドは何も
知りませんでした。開発者としてのすごさだけじゃなく、経営者としてのやさしさ、包容力に
驚きました。
読み終わった後、楠木さんの『岩田さん』が「捨てられなかった理由」をすっかり忘れていた
ので、もう一度読みました。 「とりわけしびれた箇所」として最初に紹介していたのが
この部分でした。
「仕事をするとき、同じくらいのエネルギーを注いでいるはずなのに、
妙によろこんでもらえるときと、あまりよろこんでもらえないときが
あるんですよ。自分たちとしては、かけている手間も苦労も同じくらい
なのに、同じ100の苦労をしたときでも、なぜかこっちの仕事の
お客さんは100よろこんで、こっちのお客さんは500よろこんだ、
みたいなことが起こるんです。」
これを読んで、私もこのページ折り込んだはずだと、本を当たってみたら、同じページに
折り込みが付いていました。
仕事だから、当然つらいことも混じる。その時、つらさに見合ったぶんだけよろこんでもらえ
ないと、さらにつらくなる。逆に、すごく苦労したと思ってないのに、妙に評価してもらえると、
さらにどんどんいい結果が出て、好循環を生み出す。 得意を活かすことの価値の大きさです。
これをISOWAに当てはめると、
自分たちの得意(社風のよさ)が活きる戦略を選ぶ。それはまず自分たちが気持ちよく
仕事できるから。そうして頑張れば、必ず仲間から評価してもらえる。そしてさらに
同じように評価してもらえるお客様のために頑張る。そうすればお客様からも評価
してもらえる。 だって同じ価値観を持っているお客様だから。
こんなことを考えた本でした。
近々、本の森に提供します。
喜んでいただけれるお客様なら、必ず同じ
価値観を持っているはず。決めたんだから、
とことんやり抜こう!
苦労とか苦しいとか、そういう感覚はなかったかな〜と思います。
ということは、社風にあった戦略だったのかと•••。
同じ価値観を持つお客様に評価してもらえることを期待します。