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サブタイトルが『老舗企業大国ニッポン』。
帯には『裏切らない長寿企業の秘訣がここに!』とあります。
3月4日のセミナーで紹介されたのがこの本です。
ただこの本で取り上げられている『老舗』とは、アジアの中でも日本独特(と
筆者が考える)3代100年以上にわたって、「基本となる技術は精神は一貫
しても、時代の変化に応じて柔軟に姿を変えてきた製造業」に限っています。
だから老舗の旅館とか和菓子屋さんは除外されています。ここが従来の老舗を
取り上げた本と異なるとことです。
その老舗製造業に共通する特徴として:
1.同族企業が多いが、血族に固執しないで外部からの血も導入する
2.時代の変化にしなやかに対応
3.とは言いながら、創業以来の家業の部分は頑固に守り抜く
4.『分』をわきまえている
5.公正と信頼を取引の基盤としてきた
わが社はまだ創業86年で、この本で言う『老舗』には該当しませんが、
以上の5項目は、創業100年に向かって強く意識すべきことばかりだと
感じました。
同じアジアでも、仏像を見ても、日本は1本の木を削って作る『削る文化』。
残りの国は粘土や装飾を重ねて作る『重ねる文化』。
100年続く企業も、日本以外のアジアでは、製造業の老舗はほとんど見当た
らない「商人のアジア」。日本は「職人のアジア」。
削る文化の職人のアジアを代表するような会社にわが社もなれるように努力
します。
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