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文珍がやって来ると聞いて、三遊亭円楽さんと林家たい平さんとの東西の豪華
共演(と円楽さん自ら言ってました 笑)の落語会に行ってきました。
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円楽さんは、昨年亡くなった歌丸さんとの腐れ縁、その後の自身の肺がん手術、
あの世での円楽さんや過去の噺家と遭遇したという自分ネタを枕に聞かせてくれました。
でも病み上がりということもあるのでしょうか、ちょっと声に力がありませんでした。
文珍さんは、相変わらず独特の語り口で、他に比較する者がいないブルー・オーシャン
戦略を体現してるね。私の高校時代、大好きだったテレビ番組『ヤングおー!おー!』
で結成された、「ザ・パンダ」で桂きん枝、林家小染、月亭八方たちと活躍していた
あの文珍さん。
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みんな、若かった!
でも、その文珍さんも70歳を超えたっていうから、円熟の域からやや衰えてきたかも
しれないな~ そう考えると、ちょっと寂しい・・・
一番面白かったのは、たい平さんでした。
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『愛宕山』という出し物でしたが、愛宕山を登っていくしぐさが実に上手い!
徐々に疲れていくようすを見事に演じてくれました。
実際に、ものすごく体力もいる噺ですよね。
演じ終わった後、疲労困憊って感じでした。
演技だけじゃなく、声や、話の運びに勢いがある。今が旬でしょうか。
途中で、大笑いしたくだりがありました。
漢字は本来は表意文字だけど、中国から輸入される過程で変わってしまったものも
たくさんあるとして:
「『泊まる』と『晒す』は逆転しちゃった。
『泊』はさんずい(氵)に白だろ。
水に付けておくと白くなるから『さらす』でしょ。
反対に『晒』は、日が西だから「とまる」だろ」
なるほど! 思わず、唸っちゃった!
楽しく笑えて、勉強にもなるって(水野 晴郎さん風に)
いや~ 落語って本当にいいもんですね
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