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振り返ってみると、35年前、私がISOWAに入社した頃は、機械の部品はすべて
工場の床に直置きしてたと思います。番木(ばんぎ)が部品の下にかましてあれば
いい方でした。
そしてその上に、次から次へと部品が積み上げられて、下の方の部品を取り出すのが
ひと苦労でした。
その後、風土改革が始まり、工場のショールーム化、ホワイト作戦(工場内を白く
塗装する運動)などが進むにつれ、ISOWAの工場内にはISOWAブルーで統一
塗装された部品棚がどんどん増殖しました。
こうして部品の保管が平面(2次元)的だったものが、立体(3次元)へと進化
(というにはおこがましいんですが・・・汗)しました。
そしてその内、そのISOWAブルーの部品棚にキャスターが付き、可動式に変態
しました。 これによって、組立の作業レイアウトの変更に柔軟に対応できるように
なりました。
今では、ほぼすべての棚にキャスターは付いています。
でも棚に収納しにくいものもあります。
そのひとつが長手の部品です。
棚に長い部品を納めるのはとても難しいし、出すのも大変なので、ついつい長手の
部品は床に置いてしまいがちでした。
それを現場の知恵で解決したのが、今の棚です。
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部品棚の片側に腕を付けたんです。
上の方の腕は短く、下部の腕は長く。
これで長手の部品も棚にぐっと載せやすくなりました。
棚もあったし、腕式の収納もあったけど、これを2つくっつけたのがナイスです。
ただ難点は、腕を付けた側から棚本体に載せた部品を取り出しにくくなりました。
実質、反対側からだけのアプローチとなります。
しかし、最初は2次元だったのが、棚で3次元になり、さらには腕付きに。
これ、何て表現したらいいかと考えたんですが『3.5次元』っていうのはどうで
しょう?
まさに「生き残るのは、変化できるものである」
ISOWAの現場での『進化論』です。
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