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今年の大河ドラマ『龍馬伝』。
ちょうど黒船が来航して、日本中が大騒ぎになっています。
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その時の日本人、特に時の支配階級である武士の対応にあれこれ考えさせられます。
「断固戦うべし」という大多数の『攘夷派』
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黒船が来航する直前に、坂本竜馬が江戸へ剣術を学びに来ていたという、これも時代の
めぐり合わせなんでしょうか。
「夷敵討つべし」
と沸き立つ中、
「黒船のことが頭から離れない。寝ても、覚めても、黒船のことばかりを
考えてしまう」
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そしてそれだけに留まらず、
「圧倒的な黒船の大きさ、威力を前に、剣術の稽古をしていていいのか?
剣など役に立たないのではないか?」
と考える。ここがすごい。剣、剣術というのは、武士の精神的支柱でしょ。それも
天下の名門、千葉道場の跡を継いだかもしれないというほどの剣術の腕前を持って
いながら、あっさりとそれを自己否定できる。
普通、自信があればあるほど、それに拘るっていうのが人間でしょ。
それを、その道を極めていて、当時の頂点に近い腕前を持っていながら、いともあっさり
それを捨て去る。
こういうこと、できます?
そう思うと、今の日本は、そして自分はどうだろう?
過去の成功体験を絶対だと盲信して、それが崩れかかっているのを感じつつ、つまり
刀で黒船に勝てるはずがないと分かっていながら、なお刀を放そうとせず、それに
しがみついているということをやっているんじゃないだろうか?
後世の人から見れば、自明のことであっても、その渦中にいる者にとっては、周りは
見えないものですね。
さらに今夜の吉田松陰の言葉、すばらしかったですね。
「黒船に乗るのは私の仕事であって、坂本君の仕事ではない。
君は何のためにこの世に生まれてきたのか?
考えるな、自分の心に聞いてみれば、分かる」
それによって、竜馬はさらに考え、
「剣を道具と考えていました。
黒船と剣で戦えるかどうかは、そもそも己自身にかかっている」
剣術をハウツーととらえるのでなく、そもそも論に昇華させた!
やっぱり松蔭も、竜馬も、『考え抜く力』を持っていた。
昨日まで絶対的に信じてたモノでも、冷静に考えて、まずはあっさりと捨てるが、
そこから本質論に高めた竜馬の成長の足跡。
己の心に常に刻んでおきます。
吉田松陰のさっぱりとした口調に圧倒されてしまいました。
この時代・・・エコポイントなどで需要を先食いしていますから 2番底は来るんでしょうね。
急激じゃないけど 結構長く・・・
しかも雇用は痛んでいるし 少子高齢化の影響で財政の収入は先ぼそるし・・・
昨年度の多くの企業業績が赤字になれば その赤字解消まで最大9年間は法人税は入ってきませんから・・・
歳入欠陥の状況は続くはずですね。
まるで 経済上の明治維新かもしれませんね。
・・・ということは 意識を高く持てば竜馬になれるかもしれませんね。
ポジティブに考えようと思います。
そして吉田松陰の言葉には、心打たれました。
失敗してもいい、死など怖くはない。
行動せずに後悔するより、失敗しても行動した方が
何千倍も価値がある、と。
このドラマは単なる歴史ドラマではなく、今の我々にも
生き方を問うドラマだと思います。
「目指せ、平成の竜馬」ですね。
頑張りましょう!
あの時代、日本人で黒船に乗り込もうということは、
今で言えば、火星にも行くようなものでしょうね。
それをあんなにきっぱりと、かつ軽々と言ってのける、
松蔭。あの時代、本当に日本にはすごい人物がたくさん
いたんですね。誇りです。